〜特集:「FPD製造装置業界の板金部材調達」〜
オリンピック特需で大型化進む ![]() FPDメーカーの製造装置に対する設備投資は2002年から右肩上がりに伸びた。しかし、2004年後半からは過剰設備による供給過剰に陥りFPD価格は値下がりする傾向を示したが、高レベルの設備投資は2006年中頃まで続けられた。特にパネルの大型化が進む中で2850ミリ×3050ミリと畳5枚分のサイズを持つG10のパネル生産が2010年には始まる。G8(1500ミリ×1800ミリ)の約1.6倍で、60インチクラスのパネルが6枚、50インチは8枚、40インチは15枚分取れ、大型FPDの生産をさらに効率化することができる。反面、こうしたパネルの大型化によって設備投資額は年とともに莫大となっている。それらに付随してパネルの低価格化が進み、2006年にはFPDメーカーの大半がパネル生産事業で赤字に転落し、それによって2007年の設備投資は半減した。こうした中で旺盛なFPD需要に対応するためにFPD業界では上位メーカーと下位メーカーが国際的な合従連衡を進め、選択と集中によってパネル事業を再構築する動きが顕著になっていった。それとともに、2007年4月頃からモニターや32型テレビパネルが供給不足により、値上がりに転じ、2007年第三四半期頃からFPD事業の収益構造が改善するメーカーも出てきた。そこで上位メーカーを中心に設備投資を増強する傾向が強まっていった。... つづきは本誌2008年5月号でご購読下さい。 |