〜特集:「建設機械業界の板金部材調達」〜
各種カバーと艤装部品を加工 ![]() 購買者と供給者を結ぶ情報ネッ トワーク「シナプス」 ![]() その発注情報を自社開発した生産管理システムで受注情報に変換して負荷の山積を行う。現在「シナプス」では6カ月前に日立建機の生産計画が公開され1カ月前に計画に基づいて内示が出され、10日前に確定発注が行われる。同社ではこの受注情報に基づき出荷の5日前にプログラム手配を行い4日前にブランク加工、3日前に曲げ加工、2日前に溶接・下塗り塗装・ウレタンや金具などをパッキングする組立を行い5日目に出荷する日程を組む。工程ごとに1日単位のバッチ生産方式でトコロテンのように次工程へ仕事を押し出す。モデルチェンジの時期を除くと受注の90%以上がリピート生産、ただし毎日流れる製品のアイテム数は図番で500件以上。これに子部品などが含まれると毎日流れる加工品目数は建機関連だけで800〜1,000件あまりとなっている。品目ごとのロット数はライン生産する機種と大型、超大型と呼ばれる機種によって異なってくる。それぞれの機種に共通して使われる共通部材ともなると月間のロット数が数百になるものもある。1日のロット数は最大でも30台くらいで、受注したアイテムは5日間のリードタイムでバッチ生産が行われる。工程間には1日単位の物量でバッファーができるが、それ以外の無駄な仕掛品はなく、基本的には必要な時に必要な品物が、必要な数だけ作られるJIT生産が踏襲されている。同社がJIT生産システムを構築するまでには日立建機の改善チームによる指導が大きな力となっている。... つづきは本誌2008年3月号でご購読下さい。 |