〜Technical View〜
新商品を開発する開発設計者は開発コンセプトから製品を開発するプロセスで自分たちのイメージを早く形にして製造性を検証し、開発リードタイムを短縮するというコンカレントエンジニアリングに強い関心を持っている。むろん3 次元CAD化によってソリッドモデルを使ったグラフィックシミュレーションを活用して構造解析や機能性の検証などのデザインレビューを行うことは可能だが、最終的に形を製作して製造性、特に量産段階での課題を検証することが求められる。そこで、イメージを早く形にする手法としてラピッドプロトタイプシミュレーション（RP）という手法が産業界で注目されて久しい。板金試作も試作期間を短縮する意味ではRP 工法の一つといえなくもないが、RP として産業界で実用化が最も進んできているのが光造形である。光造形法ではまず、3 次元CAD でソリッドモデルを作成する。次いで、このソリッドモデルをSTL フォーマットに変換する。STLは3 次元自由局面を三角バッチの集合体で近似するフォーマットで、CAD から光造形システム（レーザ積層造形装置）にデータを渡す場合に ... つづきは本誌2007年2月号でご購読下さい。 |