板金ソリューション金型による課題解決

「パイプ加工用ソリューション金型」による高精度化・品質改善・工数削減

株式会社 アマダ 金型ソリューション販売部 緑川 恭士郎

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形鋼加工機「IW-45Ⅲ」用の「パイプ加工用ソリューション金型」

生産技術の観点からお客さま工場の課題解決に貢献する「ソリューション金型」をご紹介する本連載。今回は、形鋼加工機(アイアンワーカー)「IW-45Ⅲ」用の「パイプ加工用ソリューション金型」を2種類、ご紹介します。

「IW-45Ⅲ」用のソリューション金型を紹介するのは、2025年6月号以来、2回目になります。前回はアングル(山形鋼)・チャンネル(溝形鋼)といった形鋼切断用のソリューション、今回はパイプ加工用のソリューションとなります。

アマダの形鋼加工機の最新機種「IW-45Ⅲ」(図1)は、ロングストローク(最大123㎜)と6ステーションのタレットテーブルを採用し、さらなる生産性の向上、位置決め精度の向上、安全性の向上を実現しました。「IW-45Ⅲ」ならではのロングストロークを生かすことができる「ソリューション金型」は、形鋼加工を手がける多くのお客さまの課題解決に貢献しています。

高精度・高効率を実現する「角パイプカット金型」

角パイプの切断加工には主にバンドソーやカットソーが使用されますが、さらなる加工タクトの向上や、より高精度な仕上がりを求められることがあります。また、加工数量が多い場合には、段取り作業の負担や作業工数の増加が課題となります。

これらのお客さま課題を解決するために開発されたソリューション金型のひとつが「IW-45Ⅲ用角パイプカット金型」(図2)です。

従来の「角パイプカット金型」では等辺角パイプのみ加工可能で、対応可能寸法は最大50×50㎜まででした。「IW-45Ⅲ用角パイプカット金型」は「IW-45Ⅲ」のロングストローク性能を最大限に活かす設計となっており、最大75×75㎜までの加工が可能となりました。材質・板厚は、軟鋼・板厚最大3.2㎜まで対応します(ステンレスは不可)。

さらに、新機能としてブレード位置の調整機能を搭載したことで、不等辺角パイプ(長角パイプ)の切断にも対応できるようになり、加工の幅が大幅に広がりました。不等辺角パイプ(長角パイプ)の場合、長辺75㎜(長辺-短辺≦40㎜)まで加工可能です。

画像:「パイプ加工用ソリューション金型」による高精度化・品質改善・工数削減左:図1 – 形鋼加工機(アイアンワーカー)「IW-45Ⅲ」/右:図2 – 「IW-45Ⅲ用角パイプカット金型」(CG)

つづきは本誌2025年11月号でご購読下さい。

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