成長を後押しする補助金活用の手引き

申請要件がやさしく交付決定が早い「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」

株式会社 ゼロプラス 岡山事務センター

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申請要件がやさしい補助金はあるのか

前回は、補助金制度の基礎から2025年度に活用できる補助金についてご紹介しました。ご紹介した補助金の中には、「ものづくり補助金」など、活用したいと思えるものもあったのではないでしょうか。

しかし、補助金は誰でも無条件に申請できるというものではなく、必ず一定の申請要件が設けられています。中でも、中小企業にとって大きな壁となるのが「賃上げ要件」です。「ものづくり補助金」や「新事業進出補助金」では、この「賃上げ要件」がきびしいため、申請自体を断念するケースも少なくありません。では、もう少しやさしい補助金はないのでしょうか。

今回ご紹介する「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」は、補助金額こそそこまで大きくありませんが、申請要件が比較的やさしめで、中小企業でも活用しやすい制度です。本稿では、その制度概要から活用方法までをわかりやすく解説していきます。

省力化投資補助金(カタログ注文型)とは

「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」は、
①人手不足に悩む中小企業等が、
②人手不足解消に効果がある汎用製品を導入する際に、

その事業費等の一部を国が補助する制度です。また、制度の目的は設備導入を通じて省力化をはかり、生産性の向上や賃上げにつなげることにあります。

最大の特徴は「カタログ注文型」という点です。申請者(中小企業)は、事前に登録された製品カタログの中から設備を選び、当該設備の販売事業者と共同で申請を行います。つまり、新たに製品を調べたり、複雑な申請資料を一から作成したりする負担が少ないため、従来の補助金申請で必要だった煩雑な手続きを大幅に軽減できます。

補助上限額は従業員数ごとに異なり、その額は次のようになります。補助上限金額までは、その範囲内で複数回の申請も可能となっており、公募は随時受け付けられています。

画像:申請要件がやさしく交付決定が早い「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」「省力化投資補助金(カタログ注文型)」の補助上限額

つづきは本誌2025年10月号でご購読下さい。

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