板金ソリューション金型による課題解決

「曲げ反り」の発生を軽減し、工場全体の生産性を改善する「ARFT-BCLS」

株式会社 アマダ 金型ソリューション販売部 平 健一

LINEで送る
Pocket

「曲げ反り」の発生を抑制する「ARFT-BCLS」

生産技術の観点からお客さま工場の課題解決に貢献する「ソリューション金型」をご紹介する本連載。今回はレーザ加工後の曲げ工程で問題になる「曲げ反り」の発生をおさえ、人手による矯正作業の軽減や溶接組立の作業性向上に貢献するブランクソリューション金型「ARFT-BCLS」をご紹介します。

画像:「曲げ反り」の発生を軽減し、工場全体の生産性を改善する「ARFT-BCLS」左:「曲げ反り」の発生をおさえ生産性を改善する「ARFT-BCLS」/右:レーザ加工後の曲げ加工で発生する「曲げ反り」現象

レーザ加工後に発生する「曲げ反り」現象とは

板金加工業界では、加工精度と生産効率が常に追求されてきました。しかし、いまだに避けられない課題のひとつが「曲げ反り」の発生です。特に、外周をレーザで切断した製品に曲げ加工を施す際に、反りやねじれといった変形が生じるケースがあり、多くの製造現場で対応に苦慮しています。

レーザ加工では、製品の外形部分を高温のレーザで切断します。その際、切断された材料には瞬間的に熱が加わり、冷却時に「残留応力」が発生します。この応力は、材料が元の形状に戻ろうとする特性から生じるものです。そのため、レーザ加工後に曲げ加工を行うと、この残留応力が影響を及ぼし、製品に「反り」が生じてしまう場合があります。中でも熱伝導率の高いアルミ材や、細長い形状の製品などは、「反り」が発生しやすいと言われています。

つづきは本誌2025年9月号でご購読下さい。

LINEで送る
Pocket

関連記事

板金ソリューション金型による課題解決記事一覧はこちらから