Topics

「第37回優秀板金製品技能フェア」

生産性・精度向上につながる革新的なアイデアに期待

LINEで送る
Pocket

画像:生産性・精度向上につながる革新的なアイデアに期待左:厚生労働大臣賞を受賞した㈱MMR技研(大阪府)の「王冠」(W200×D200×H155㎜)/右:経済産業大臣賞を受賞した㈱田名部製作所(福岡県)の「BEVEL GEAR CUBE」(W250×D250×H250㎜)

厚生労働大臣賞は㈱MMR技研、経済産業大臣賞は㈱田名部製作所が受賞

職業訓練法人アマダスクールは、「第37回優秀板金製品技能フェア」の選考結果を発表した。

厚生労働大臣賞は㈱MMR技研(大阪府)の「王冠」、経済産業大臣賞は㈱田名部製作所(福岡県)の「BEVEL GEAR CUBE」がそれぞれ受賞した。

神奈川県知事賞は㈱石川金属製作所(北海道)の「METAL-TOY『神奈川沖浪裏』“The Great Wave”」、中央職業能力開発協会会長賞は㈱キヨシゲ(千葉県)の「3Dパズル」、日刊工業新聞社賞は㈱シンエイ(京都府)の「球体パズル」、日本塑性加工学会会長賞は㈲スナミ製作所(岡山県)の「コルゲート加工品」、海外最優秀作品賞はOFFICINE BIEFFEBI S.p.a.(イタリア)の「エンジンサポート」が受賞した。

海外からの応募比率が41%まで増加

今回の応募総数は263点(国内155点、海外108点)。前回(第36回)の応募総数から6.4%減少したものの、海外からの応募に関しては計19カ国・108点と増加しており、海外比率は41.1%となった。

コロナ禍への対応として第33回から開始したWEB投票が定着。今回の投票人数1,545名のうち65%が海外や遠方を中心としたWEB投票となっている。

出品作品の傾向としては、造形的・意匠的な特徴をテーマに、技術や技能をアピールする作品が多く出品された。とくに「単体品の部」では小さな形状、複雑な曲げ順序など技術と技能が融合した作品が目立った。

募集分野は「単体品の部」「組立品の部」「溶接品の部」「造形品の部」「学生作品の部」の5分野。4分野からグランプリが選ばれ、「単体品の部」は㈱坂口製作所(大阪府)の「花ぐるま」、「組立品の部」は㈱光製作所(大阪府)の「核“core”」、「溶接品の部」は㈱ナダヨシ(福岡県)の「ステン・デ・リング」、「造形品の部」は㈱成伸産業(栃木県)の「鹿沼彫刻屋台」が、それぞれ受賞した。「学生作品の部」の金賞には、LES COMPAGNONS DU DEVOIR(フランス)の「コブラ」が選ばれた。

また、審査委員会特別賞として、㈱ソーデナガノ(長野県)の「リチウムイオン電池用防爆安全弁」が選出された。

アマダ賞として、㈲志村プレス工業所(愛知県)の「ドーナツの裏返し」、AVALON TECHNOLOGY AND SERVICES PRIVATE LIMITED(インド)の「三つ角トロフィー」、㈱研創(広島県)の「機械仕掛けの鯨」の3作品が選ばれた。

つづきは本誌2025年4月号でご購読下さい。

LINEで送る
Pocket

関連記事

Topics記事一覧はこちらから