AGIC特別イベント
アマダ、自動化・スキルレス化ソリューションを提案
最新のレーザ溶接・厚板加工技術・環境ソリューションをなど紹介
企業を取り巻く課題解決に向けた新商品を披露
アマダグループは11月6日から12月19日まで、神奈川県伊勢原市の「アマダ・グローバルイノベーションセンター」(AGIC)で特別イベントを開催した。自動化・スキルレス化に対応する最新のマシンやソリューションを紹介するとともに、環境負荷軽減への対応や慢性的な人手不足など、企業を取り巻く課題の解決に向けた提案を行った。
特別イベントは「レーザ溶接」「厚板加工」「プレスシステム」「環境ソリューション」「複合加工」の5つのテーマで開催された。12月12~13日には日本自動車部品工業会・松島正秀技術担当顧問による特別講演「今後の自動車業界、e-Mobilityについて」、12月12日には㈱寺嶋製作所(滋賀県)の寺嶋一真常務と柴谷友亮課長によるセミナー「プレス加工×板金加工のシナジー効果」も開催された。
板厚32㎜までの安定切断、25㎜までの曲げを実現
「厚板加工」に関しては、高輝度・高出力の大板対応ファイバーレーザマシンによる切断から、テイクアウトローダーによるバラシ・仕分け、自律搬送型ロボットによる搬送、高剛性特化仕様のベンディングマシンによる曲げ加工までの一連の作業(切断は板厚32㎜、それ以降は25㎜)をデモンストレーションした。
今回初披露のファイバーレーザマシン「VENTIS-6225AJe」(9kW)は、アマダ独自のLBCテクノロジー(軌跡ビームコントロール技術)を搭載しており、従来のレーザマシンでは加工が難しかった高炉材や耐摩耗鋼板などの素材に加え、最大板厚32㎜までの安定加工が可能となった。8´×20´材までの大板に対応でき、鋼材加工業やジョブショップでの活用が期待できるとした。
また、棚システム「AS-6225」、テイクアウトローダー「TK-6225L」を組み合わせることで、加工を止めずに段取り替えや製品のバラシが可能となる。「TK-6225L」は吸着式・マグネット式の2種類のパッドを備えた縦横回転するヘッドにより、小物(175×50㎜)から大物(2,500×1,250㎜、最大150㎏)までに対応。製品アッシー単位や得意先を意識した集積を行うことで、後工程の効率化にもつながる。
高剛性特化仕様ベンディングマシン「HRB-3503(2m仕様)」は、マシン・中間板・金型が耐圧1750kN/mの高剛性に設計されている。厚板用の特殊金型は、曲げ加工時に滑り込み抵抗が高まるとダイ肩R部のローラーがワークの動きに合わせて回転し、曲げキズの減少、フランジ寸法の安定性向上に貢献する。厚板領域の溶接作業を曲げ加工へ切り替えることで、2次加工の手間やコストを削減できる。
板厚32㎜までの安定加工が可能なファイバーレーザマシン「VENTIS-6225AJe」(9kW、テイクアウトローダー式棚仕様)
マシン・中間板・金型が耐圧1750kN/mの高剛性に設計された高剛性特化仕様ベンディングマシン「HRB-3503(2m仕様)」(手前)
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