板金ソリューション金型による課題解決

深曲げ・クロージング曲げに特化した3種類の「ソリューション金型」

株式会社 アマダ 金型ソリューション販売部 岩崎 洋介

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画像:深曲げ・クロージング曲げに特化した3種類の「ソリューション金型」深曲げに特化した「深曲げパンチホルダー」

深曲げ・クロージング曲げに特化した「ソリューション金型」

生産技術の観点からお客さま工場の課題解決に貢献する「ソリューション金型」をご紹介する本連載。今回は、深曲げ・クロージング曲げに特化したベンディング金型として「深曲げパンチホルダー」「クロージングパンチ」「L.B.P.金型」の3つをご紹介します。

深曲げ加工の課題 ― 「グースネックパンチ」では不十分

ベンディングマシンで深い曲げ加工を行う場合には、「グースネックパンチ」を使用するのが一般的です。「グースネックパンチ」は、曲げ加工時に製品と金型が干渉しないように、細長く湾曲した形状をしています。その形状がガチョウの首のように独特なカーブをしているため、「グースネックパンチ」と呼ばれています。

標準形状パンチやサッシ形状パンチと比較すると、「グースネックパンチ」は逃げゾーンが広いため、深い曲げ加工に適した金型です。しかしながら、製品形状によっては、図1のように製品と金型が干渉し、所要の曲げ加工が行えない場合があります。

このようなケースでは、製品を分割して溶接するなど、加工プロセスに工夫が必要となります。ただし、こうした方法ではパーツの位置決めや溶接部の仕上げ加工のために工数が増え、コストや作業効率への影響も懸念されます。

干渉を避けるために、製品形状に合わせた「グースネックパンチ」をオーダーメイドで製造することも可能ですが、高いコストや長い納期がデメリットとなります。

そこで今回は、こうした課題の解決に役立つ深曲げ・クロージング曲げ用の金型を3種類、ご紹介いたします。

つづきは本誌2025年10月号でご購読下さい。

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