「IW-45用ソリューション金型」が形鋼加工の精度向上と工数削減を実現
株式会社 アマダ 金型ソリューション販売部 懸田 友紀
さまざまなシーンで活躍する「形鋼」
アングル(山形鋼)、チャンネル(溝形鋼)、フラットバーなどの形鋼が活躍するシーンは多岐にわたり、建築・土木・造船・鉄道・産業機械など多くの分野で重要な役割を果たしています。
形鋼の加工方法としては、グラインダーやガス溶断などの人の手による作業が挙げられますが、時間がかかることや作業者の熟練度による品質のバラツキが課題となっています。これらの課題を解決する手段として形鋼加工機が用いられます。
形鋼加工機は上記の分野で、形鋼の切断・穴あけ・切り欠きなどの加工を、金型を使用することで一貫して行うことができます。特に、生産性・精度・作業性などが求められる分野では、NC付きの定寸装置を搭載した形鋼加工機が活躍しています。
形鋼加工機(アイアンワーカー)「IW-45Ⅲ」
6ステーションの大型タレットテーブルを装備
形鋼加工機のパイオニア的存在「IW-45」シリーズ
アマダが提供する形鋼加工機のパイオニア的存在「IW-45」は、「アイアンワーカー」(Iron Worker)と呼びます。「IW-45」は以前から形鋼加工の現場で活躍しており、「IW-45Ⅱ」、「IW-45Ⅲ」と進化を遂げてきました。
最新機種である「IW-45Ⅲ」を使用するメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
① 生産性の向上
ロングストロークと6ステーションのタレットテーブルで金型交換の段取りを削減。
② 位置決め精度の向上
マシン本体と定寸装置・NC装置は自立型を採用することで、振動による位置決め精度への影響を防止(加工精度の向上)。
③ 安全性の向上
マシン本体の正面にスライドガード、背面にリアガードを設けることで作業者の安全を確保。
「IW-45Ⅲ」ならではのロングストローク(最大123㎜)を活かすことができる金型は「ソリューション金型」と呼ばれ、形鋼加工を手がけるお客さまの課題解決に貢献しています。今回は、お客さまからのご要望が多い2種類の「ソリューション金型」についてご紹介します。
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