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「AMADA INNOVATION FAIR 2015」

近未来のモノづくり「V-FACTORY」を新たに提唱

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画像:近未来のモノづくり「V-FACTORY」を新たに提唱「VPSS 3i」の現場端末AMNC 3iの操作イメージ。左はレーザマシン、右はベンディングマシンのAMNC 3i

アマダグループは5月16日㈯からアマダ・ソリューションセンター(神奈川県伊勢原市)で「AMADA INNOVATION FAIR 2015」(以下、AIF2015)を開催している。同展は、アマダグループが毎年開催してきた業界最大規模のプライベートイベント。開催期間は6月27日㈯までの毎週金・土曜日の13日間。期間中の来場者数は、国内外から約5,000人を予定している。

近未来のモノづくり「V-FACTORY」を新たに提唱

アマダはAIF2015で、ICTの活用をさらに進化させた近未来のモノづくり「V-FACTORY」を新たなコンセプトとして提唱している。

アマダはこれまで「お客さまとともに発展する」という理念を掲げるとともに、「VPSS」(Virtual Prototype Simulation System)をコンセプトとして提唱しながら、ユーザーの付加価値改善に資する商品・ソリューションをユーザーと一体となって開発してきた。

「VPSS」という名称が正式に与えられたのは2002年だが、アマダは1990年代初頭から日本の板金製造業の生産性向上を目指し、工場のデジタル化とネットワーク化に取り組んできた。それ以来アマダは20年以上にわたり、ユーザー課題を討議するゼミやフォーラムなどを全国で開催し、ユーザーの様々な要望を採り入れながら、IT・ネットワーク技術を活用した新しいモノづくりの仕組みを提案。事務所と現場をネットワークでつなぐとともに、熟練技能者の勘と経験に頼ったアナログなモノづくりから、データの一元管理と目に見える加工シミュレーションを活用したデジタルなモノづくりへの変革を進めてきた。

また、今日の製造業を取り巻く環境は、ドイツが産官学の総力を結集してモノづくりのスマート化を目指す「Industrie4.0」や、米・GEが中心となって普及を進める「Industrial Internet」に象徴されるように、大きく変わろうとしている。

今回のAIFでアマダが提唱する「V-FACTORY」は、こうした経緯と今日の製造業を取り巻く環境の変化を踏まえ、ICTの活用をさらに進化させた近未来工場の新たなコンセプト。「V-FACTORY」では、ベテラン技能者のスキルやノウハウを含む生産に必要な様々な情報をデジタル化し、会社の財産として活用する。さらに、工場内の機器や生産設備、工場間をネットワークでつなぎ、情報を共有化。収集した情報を分析し、工場運営にかかわる経営者・管理者・担当者それぞれに最適な情報を提供することで、生
産効率を大幅に改善する。そしてこれにより、ユーザーが課題を“顕在化”(Visual)し、“価値”(Value)を高め、グローバル競争に“勝ち抜く”(Victory)ことを目指す。V-FACTORYの「V」は、この3つの言葉―“Visual”“Value”“Victory”を表している。

なお「V-FACTORY」は、アマダが従来提供してきた稼働サポートシステム「vFactory」とはまったくの別物である。

つづきは本誌2015年6月号でご購読下さい。

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