特集

Webを活用した企業価値創造の取り組み

「板金ケース.com」立ち上げから5年 売上シェア20%まで成長

ターゲットを絞ってBtoC にも進出 ニッチな市場でブランド化を図り、受注増加を目指す

株式会社 星製作所

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画像:ブランク工程の主力、パンチングマシンEM- 2510NTブランク工程の主力、パンチングマシンEM- 2510NT

薄板・精密板金の多品種少量生産に対応

㈱星製作所は、産業・電子機器向け部品、基板実装関連部品、情報・通信関連部品などの薄板・精密板金加工を得意とする。代表取締役の星肇(はじめ)氏が入社した1995年以降(2007年に社長就任)、アマダが提案するVPSS(バーチャル試作システム)対応商品を順次導入、外段取り化による機械稼働率の改善、プログラムの2度づくり防止、不良撲滅、短納期などに対応するデジタル板金工場へと進化してきた。試作が多く、リピート率は50%以下という多品種少量生産に対し、8名という少人数にもかかわらず、スピーディかつフレキシブルに対応できることを持ち味としている。

その一方、2010年2月に板金ケースの自動見積り・セミオーダーサイト「板金ケース.com」を公開、Web 経由での受注獲得に乗り出し、着実に成果を挙げてきている。

画像:代表取締役の星肇(はじめ)氏代表取締役の星肇(はじめ)氏

営業担当者の役割を果たす「板金ケース.com」

「当社にとって『板金ケース.com』は担当営業のような役割です」と星社長は語る。

「世間で特定の分野が好調といっても、8名の規模では、営業マンを置いて新規開拓するのは経営資源の面で困難。その点、Webを活用すれば人件費も移動コストもかかりません。しかし『星製作所』という社名でどれだけ情報を発信しても、ニーズをもったお客さまに認知してもらえなければ意味がない。そこで『板金ケース.com』というブランドを新たに立ち上げ、お客さま目線に立ったビジネスの入口を用意しました」。

「板金ケース.com」では、製作個数・寸法・素材・穴数・表面処理などについて入力すると、自動計算で概算見積りが表示される。見積り加工単価のわかりにくさが板金の敷居を高くしている一因となっている中で、あえて価格をオープンにすることで、通信販売のような手軽さを追求している。コストが折り合うようなら、具体的な問い合わせ、注文へと展開していく仕組みだ。

画像:2010年2月に開設した「板金ケース.com」のトップ画面2010年2月に開設した「板金ケース.com」のトップ画面

つづきは本誌2014年10月号でご購読下さい。

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