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モノづくりの新潮流を感じさせた「JIMTOF 2014」

スマートファクトリー、金属3Dプリンタに関心が集まる

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画像:「JIMTOF 2014」開会直前の入場受付。設備投資意欲の高さを反映して会期中の来場者数は延べ16万5,482人となった「JIMTOF 2014」開会直前の入場受付。設備投資意欲の高さを反映して会期中の来場者数は延べ16万5,482人となった

来場者は13万人超、設備投資意欲の高さを反映

昨年10月30日から11月4日までの6日間、東京ビッグサイトで「第27回日本国際工作機械見本市」(JIMTOF 2014)が開催された。2012年の前回開催に比べ50社・団体増の865社・団体が、約5,083小間(4万5,747㎡)に出展した。この中には、世界25カ国・地域から出展した87社の海外企業も含まれる。

㈳日本工作機械工業会がまとめる工作機械受注額は昨年11月(速報値)まで14カ月連続で前年同月を上回った。国
内向けは、自動車向けを中心に好調で、設備投資を後押しする政策効果も手伝って、17カ月連続で前年同月比プラスと
なった。海外向けは、中国のスマートフォン向け設備、米国のシェールガス・シェールオイル関連などが好調で、13カ月連続で前年同月比プラスとなった。2014年の暦年の受注額は、年に比べて2カ月早く1兆円を突破し、最終的には1兆5,000億円にも届こうかという、過去2番目の水準となることが確実視されている。それとともに、2015年以降も受注は高原状態で推移すると見込まれており、業界にはフォローの風が吹いている。

記録的な受注水準が続く中で開催された今回のJIMTOFは、期間中の来場者数が16万5,482人となり、前回を6.5%上回った。会期中の重複を除いた来場者数も13万6,196人と前回を5.8%上回り、設備投資意欲の高さを物語っていた。

画像:アマダの新型コントローラー「AMNC 3i」アマダの新型コントローラー「AMNC 3i」

鍛圧・板金機械はファイバーレーザマシンが中心

鍛圧・板金機械を出展していたメーカーは、アマダ、トルンプ、三菱電機、ヤマザキマザック、コマツNTCなど数社にとどまった。

アマダはファイバーレーザ複合マシン「LC-2515C1AJ」、ファイバーレーザマシン「ENSIS-3015AJ」、ファイバーレーザ溶接システム「FLW-4000 M3」と、3種類のファイバーレーザ加工機を出展。特設ブースを設け、発振器を自社開発することにより板金加工に最適化されたファイバーレーザ技術をPRした。

トルンプはディスクYAGレーザを採用したパンチ・レーザ複合マシン「TruMatic 6000 fiber」と、レーザマシン
「TruLaser 5030」を出展。ヤマザキマザックはファイバーレーザマシン「OPTIPLEX 3015 FIBERⅡ」を出展した。三菱電機はファイバーレーザマシン「ML3015NXF40」を出展。アシストガスに富化窒素を採用した「F-CUT」により、高速・省エネ加工が可能になるとPRした。コマツNTCは、自動車の軽量化対策でホットプレス加工後のトリム、カットの用途で導入が進む3次元5軸レーザ加工機に、ファイバーレーザ発振器を搭載したマシンを出展した。

また、海外出展者であるBaykal(バイカル) Machine Tools(トルコ)は、板金加工検証ソフト「CAL」との共同でベンディングマシン「APHS 41300」(長さ4m対応)を出展していた。

画像:ヤマザキマザックも金属3Dプリンタ「INTEGREX i-400 AM」を初出展ヤマザキマザックも金属3Dプリンタ「INTEGREX i-400 AM」を初出展

つづきは本誌2015年1月号でご購読下さい。

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