板金論壇

「IoT」と「ビッグデータ」が モノづくりプロセスを大きく変える

『Sheetmetal ましん&そふと』編集主幹 石川 紀夫

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キーワードは「IoT」と「ビッグデータ」

夏休みの充電期間中に、書籍・雑誌・インターネット・Facebookなどで取り上げられているホットな話題に眼を通した。それらの中にキーワードが2つあった。ひとつは「IoT」、もうひとつが「ビッグデータ」である。

「IoT」は、「モノのインターネット」(Internet of Things)の略で、従来は主にパソコンやサーバー、プリンタなどのIT関連機器が接続されていたインターネットに、それ以外の様々な”モノ”を接続する技術のことをいうようだ。Wikipediaによると「一意に識別可能な『もの』がインターネット/クラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み」とされている。

「Internet of Things」とは、1999年にケビン・アシュトン(Kevin Ashton)が初めて使った言葉である。ここでいう”モノ”とは「スマートフォンのようにIPアドレスを持つものや、IPアドレスを持つセンサーから検知可能なRFIDタグを付けた商品や、IPアドレスを持った機器に格納されたコンテンツのこと」と説明されている。”モノ”に対し各種センサーを付けてその状態をインターネットを介してモニターしたり、インターネットを介し”モノ”をコントロールしたりすることにより、安全で快適な生活を実現させる技術と考えて良い。

家庭やオフィス内の利便性・快適さを追求するところに眼を奪われがちだが、実現性が高いのがモノづくりの現場。現場にはコンピュータライズドされた工作機械や検査機器がたくさん使われており、しかもERPシステムなどによって生産情報がデジタル化されモノづくりプロセスの”見える化”も進んでいる。それだけにIoTによりさらに安全で正確なモノづくりが実現できるようになれば、生産性の改善はもちろん、品質改善や保守メンテナンス、技能教育、技術伝承など様々な分野での応用が期待できる。…

つづきは本誌2014年10月号でご購読下さい。

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