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ハードウエア事業と精密板金事業で社業発展

ファイバーレーザマシン導入で新分野開拓

ケイ・ジー・ワイ工業 株式会社

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画像:ファイバーレーザマシンFLC-3015 AJ+LST-3015F1ファイバーレーザマシンFLC-3015 AJ+LST-3015F1

棚受け金具と精密板金を展開

同社は終戦間もない1945年9月に創業され、1960年に(有)景山鉄工所として法人化、「K.G.Y」のロゴを刻印した棚受け金具をプレスで製作、販売をするようになった。1973年に株式改組、1991年には社名をケイ・ジー・ワイ工業(株)とした。

2010年には同業他社からポスト事業の譲渡を受け、ホームセンター向けの建築金物に加えて郵便用ポストの製造・販売も行うようになった。自社製品の製造・販売を行うハードウエア事業に加え、もう一方の柱である精密板金事業の受託加工を行う。ステンレス・アルミ・鉄などの板厚0.5mmの薄板から4.5mm程度の中板まで景山清司社長、幅広い材料に対応した抜き・曲げ・溶接・組立、各種表面処理に対応してきた。

景山清司社長、幅広い材料に対応した抜き・曲げ・溶接・組立、各種表面処理に対応してきた。
3代目社長の景山清司社長は「当社は終戦後間もない1945年に創業され、以来”誠実”を経営理念に掲げて事業を行ってきました。来年、創業70周年を迎えますが、精密板金に特化した技術を磨くとともに、主力商品として多種多様な棚受け金具およびポストを開発し、全国規模で販売を展開しています。おかげさまで現在、『K.G.Y.』は棚受け金具・ポストのブランドとして認知されるに至っています」と自社紹介をしてくれた。

画像:景山清司社長景山清司社長

レーザマシンの導入計画

「一方、時代のニーズ、経営環境は大きく変化しており、今後はさらなる努力が必要なことも自覚しています。そのために、調査・情報収集、技術導入、人材育成など、グローバルな視野から事業の輪を広げています。その一環として6月には、愛知県内で1号機目となるファイバーレーザマシンFLC-3015AJ(2kW)を導入、従来のレーザマシンと比べ、エネルギーコストを1/2~1/3に削減することで、低炭素社会に対応したモノづくり改革にも取り組んでいます。業界の発展と社会に貢献できるオリジナル商品の開発も進めています」と語る景山社長は、鷹揚なタイプでありながら、社会貢献にも積極的な姿勢を備える。

「パンチング加工のための自社設備としては、PEGAシリーズからはじまり、次にARIES-245を使い、2007年にはEM-255NTを導入しました。レーザ加工は協力会社にお願いしていました。やがて、2012年ごろからステンレスやZAMの加工が増え、レーザ加工の割合が上がってきました。そうした中で、現場から自社設備として『レーザマシンを導入したい』という声が上がってくるようになりました。短納期が求められるようになってくると、リードタイム削減が大きな課題となってきました。既設のARIES-245が更新時期を迎えていたので、関上工場長や製造課の林課長を中心に設備導入計画を考えるようになりました」(景山社長)。

画像:FLC-AJで加工したワークサンプルFLC-AJで加工したワークサンプル

つづきは本誌2014年12月号でご購読下さい。

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