特集

モノづくりの"見える化"を図る生産管理システムの現状

毎月の帳票発行1万枚超えを改善

タブレットPC を活用し"見える化"を進める

株式会社 栄工プラント

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画像:タブレットPCを活用し“見える化”を進めているタブレットPCを活用し“見える化”を進めている

オフィス家具関連、自動車用シート部品、農機具部品を手がける

1973年、時國巧会長が溶接を請け負う栄工プラントを創業。やがて付加価値改善の目的もあって上流のプレス加工や一部、板金加工の仕事にまで事業を拡大、オフィス家具関連や自動車用シートのフレーム、OA機器、農機具などの部品加工を行うようになった。

1981年に法人化、1988年に農機具部品を納入していたセイレイ工業の認定工場となり、パンチングマシンPEGA-244を導入して板金加工分野に本格参入。1992年には板金工場を建設し、2004年にISO9001の認証を取得。2005年、県内に野田工場、2007年に新庄工場を開設した。

画像:プログラム室。2次元CAD/CAM AP100で展開、プログラム作業などを行うプログラム室。2次元CAD/CAM AP100で展開、プログラム作業などを行う

多品種少量生産に対応し板金化・自動化を進める

2代目として事業を継承した時國敦範社長は、大学卒業後、次期後継者として社会経験を得るためアマダに入社。板金機械の営業担当者として数年間、全国を飛び歩いた。31歳で家業に戻ってからは、アマダの営業マンとして身につけてきた経験・知識を活かし、自社の加工設備や事業展開に関して、父である時國巧会長に進言していった。

1992年にはパンチ・レーザ複合マシンAPELIOを導入、工程統合による品質改善を実現した。さらに2001年には、パンチングマシンVIPROS Z-358NT+ASR-48NJを導入、夜間運転を実現し、稼働時間を改善した。それとともに、板金工程のネック工程であった曲げ加工の自動化にも積極的に取り組んだ。1999年にBM-100FH+FBDⅢ-1253R、セルロボシステムEARNEST-35、2000年にはASTRO-100M+FBDⅢ-8025Mと、相次いでベンディングロボットシステムを計3セット導入した。

当時、仕事の半数以上は山陽オカムラのオフィス家具関連。形状は同じでも物件対応で、据え付ける間取りに応じて寸法が変わる。さらに曲げ長さが2,500 mmにもおよぶパネル形状の製品加工も増えてきた。棚板やパネル系の製品はロットがあり、ブランク加工は単発のプレスで対応してきたが、多品種少量生産で対応する農機具、OA・PC関連機器が増えたことが、板金化・ロボット化を進める大きな要因となった。

2001年にはオフィス家具で使用するパネル系部材を加工するためにパネルベンダーTBZ-2512Eを導入。材料をセットすれば全自動で曲げ加工を行うので、夜間も稼働できるようになった。

画像:3次元ソリッド板金CAD SheetWorksで作成した筐体の3次元モデル3次元ソリッド板金CAD SheetWorksで作成した筐体の3次元モデル

つづきは本誌2014年12月号でご購読下さい。

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