特集

即断即決、「機を見るに敏」な台湾板金業界

アマダ製の最新マシンは自慢できるブランド品

台湾2号機目のファイバーレーザで板厚2㎜以下のドア部材を加工

廣程不銹鋼材料 股份有限公司

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画像:台湾2 号機目となるファイバーレーザマシンFLC-3015AJ+LST-3015AJ台湾2 号機目となるファイバーレーザマシンFLC-3015AJ+LST-3015AJ

鋼材商社から転身し、2001 年に設立

廣程不銹鋼材料はステンレス、亜鉛メッキ鋼板を中心に、切断、抜き、成形、タップ、曲げ、V溝加工、溶接・組立により、建築金物や意匠性の高い特注ドアなどを製作している。ドアは1枚数万円から数十万円と様々で、受注生産対応を行っている。

蘇國慶総経理はもともと鋼材商社に勤め、切板の販売を担当していた。この商社では鋼材のみならず、板金加工の協力会社をもち、ブランクから曲げまでの2次加工にも対応していた。蘇総経理は入社当初からゆくゆくは独立したいと考えていたので、5~6年勤めて経験を積み退社、2001年に本社工場がある団地内の貸工場で、夫人を含む社員4名で廣程不銹鋼材料を設立した。加工設備を導入し、切板・2次加工の仕事まで受注して仕事の幅を広げ、付加価値の改善を目指した。

画像:蘇國慶総経理(中央)、夫人の黃佳芬さん(左)、プログラムの責任者柯懿原さん(右)蘇國慶総経理(中央)、夫人の黃佳芬さん(左)、プログラムの責任者柯懿原さん(右)

2005年からアマダ製の最新マシンを導入

2005年に現在地の貸工場に移転、アマダ製のベンディングマシンHDS-1303NTを導入した。それまでは台湾の国内メーカー製のシャーリングマシンやベンディングマシンを使っていたが、蘇総経理は前職でアマダ製の加工マシンが優れていることを知っており、ゆくゆくはアマダ製の加工マシンを導入したいと考えていた。

導入したHDS-1303NTは台湾では2号機目。2010年に導入した工程統合マシンLC-2012C1NTは「台中エリア」の1号機目、2014年に導入したファイバーレーザマシンFLC-3015AJは台湾で2号機目―アマダが台湾で発表する新製品を「すぐに買って、先行者利益を得たい」(蘇総経理)と考え、導入し続けている。

建築金物やドア関連の仕事を始めたのは、独立した2001年の当初から。建材関連の商社から、マンションなどに使われるドアを受注している。一般的なドアは3,000~5,000元(1万~2万円)だが、同社が受注するドアはステンレス材料を使う高級なドアで、意匠性と剛性が高く、安いものでも1万元(約3万5,000円)、高いものだと20万元(約70万円)にもなる。それだけに加工精度に対する要求もシビアで、台湾製よりも高精度な加工ができるアマダ製の加工マシンを導入するようになった。

また、アマダのサービス・メンテナンスの対応も敏速で「安心して加工マシンを使うことができるのも、アマダを選んだ大きな理由」(蘇総経理)としている。

画像:同社で製作した意匠性が高いステンレス製のドア同社で製作した意匠性が高いステンレス製のドア

つづきは本誌2014年9月号でご購読下さい。

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