特集

即断即決、「機を見るに敏」な台湾板金業界

スズメバチに象徴される広角の視野、俊敏な動きでお客さまを即時サポート

工作機械・半導体製造装置カバーを設計段階から一貫受注

華谷電機 股份有限公司

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画像:華谷電機の本社工場華谷電機の本社工場

5人兄弟の4人で創業

華谷電機は1983年に5人兄弟の4人がスクラムを組んで台中市内で設立した。現在は長男が会長、三男の劉華成氏が董事長、五男の劉華茂氏が総経理を務める。1998年に航空機用板金部品を製造する新会社・台湾懐霖工業を設立し、四男が台湾懐霖工業の董事長になり、グループで300名の社員を抱える企業に発展させている。

画像:華谷電機のシンボル・ロゴである大黄蜂(スズメバチ)の前に立つ、劉華成董事長(右から2 人目)、劉華茂総経理(左から2 人目)、劉明勝経理(左端)、劉明鑫さん(右端)華谷電機のシンボル・ロゴである大黄蜂(スズメバチ)の前に立つ、劉華成董事長(右から2 人目)、劉華茂総経理(左から2 人目)、劉明勝経理(左端)、劉明鑫さん(右端)

1986年から28年間アマダマシンを使い続ける

会社の歴史をたどると、1983年の会社設立当時は建築用の電気ボックス・配電盤などの筐体板金が主体で、1985年からは工作機械カバーも手がけるようになった。

創業時の設備は台湾製のベンディングマシン、シャーリングマシン。アマダ製のマシンを最初に導入したのは28年前の1986年で、パンチングマシンPEGA-357やベンディングマシンRG、シャーリングマシンを導入。その後は一貫してアマダ製マシンを運用している。1991年に台中の工業団地に工場を移転するとともに、工場内では自社開発したCAD/CAMネットワークを活用、台湾板金業界のデジタル化のパイオニア的存在として発展してきた。

劉総経理は「図面や指示書など、紙や作業者の記憶に頼った管理では情報が混乱して不良を発生させる要因となっていました。私たち兄弟は専門学校で制御技術やコンピュータを学んできたので、IT化・デジタル化を進めて効率化を図り、不良をなくすことでお客さまから信頼していただける企業にならなければいけないと考えました」という。

1995年にはアマダ製のレーザマシンLC-2415αⅢを導入し、精密板金加工の分野に参入した。

画像:ベンディングマシンHDSシリーズなどがならぶ曲げ工程。上部テーブルにはiPadが取り付けられている。ベンディングマシンHDSシリーズなどがならぶ曲げ工程。上部テーブルにはiPadが取り付けられている

つづきは本誌2014年9月号でご購読下さい。

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