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「人とくるまのテクノロジー展」

軽量化対策にチタンの加工技術をPR

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画像:Caged Laser Engineeringのチタン製サブフレーム。スチール製と比べて36 %軽量化。約70 点の部品を接着+リベットで接合しているCaged Laser Engineeringのチタン製サブフレーム。スチール製と比べて36 %軽量化。約70 点の部品を接着+リベットで接合している

自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展」が5月21日から23日までの3日間、パシフィコ横浜で開催された。出展者数は491社(1,080小間)、期間中の来場者数は前年比11.8%増の8万7,523人となった。

技術展示会である同展では今回、主催者である公益社団法人自動車技術会が「人と社会に優しい先進クルマ技術」をテーマに、EV・PHVや自動運転・高度運転支援技術を集中展示した。

チタンの加工技術をPR

素材・部品の分野では、世界的に自動車の燃費向上と衝突安全性の確保が強く求められる中で、”軽量化”と”剛性確保”という矛盾する課題に直面している。

塑性加工による金属部品という観点では、藤精機㈱(山梨県)、㈱榛葉鉄工所(静岡県)、タイメック㈱(岡山県)、吉川精密㈱(福岡県)などのほか、英国パビリオン内のCaged Laser Engineeringが出展。このうち藤精機、榛葉鉄工所、Caged Laser Engineeringは、チタンの加工技術をPRしていた。

榛葉鉄工所(静岡県)は「従来はアルミの引抜材や押出材を使用していた2輪車のマフラーを、チタンの板材からプレスとファイバーレーザ溶接で量産し、多品種少量生産とコストダウンを実現しています」としていた。

藤精機(山梨県)は「今回の展示会は自動車業界向けなのでチタンの深絞りや溶接技術をPRしていますが、マグネシウム合金や、航空機業界などで採用されているヘインズ・ハステロイ・インコネルといったレアメタルの加工技術開発にも取り組んでいます。こうした材料の加工のために、ファイバーレーザ加工機の導入も検討しています」とコメントしていた。

異彩を放っていた英国・Caged Laserのチタン製リアサブフレーム

ひときわ注目を浴びていたのが英国パビリオン内のCaged Laser Engineeringが出展した、英国・ロータス社の2シータースポーツカー「Eエキシージxige S」(V6・3.5リッター)向けチタン製リアサブフレーム。Lotus Engineeringとの共同出品で、Lotus Engineeringが設計・エンジニアリング・試験、Caged Laserが製造を担当している。

画像:Caged Laser EngineeringのPhil SquanceテクニカルディレクターCaged Laser EngineeringのPhil Squanceテクニカルディレクター

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