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鉄道車両のドア開閉装置、ブレーキ部品が80%

重要保安部品は精度・品質を徹底追及

尾道工業 株式会社

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画像:鉄道車両関連の製品鉄道車両関連の製品

鉄道車両関連をメインとする板金サプライヤー

尾道工業㈱は、広島県尾道市出身の先代が、製缶加工を行う秋元産業として創業。日本エアーブレーキ(現在のナブテスコ㈱)から舶用制御機器の仕事を受注するようになった。

1974年に株式改組し、社名を現社名とした。その後、神戸工業団地に350坪の土地を取得し、そこに本社工場を新築、移転した。1995年の阪神淡路大震災では、得意先の日本エアーブレーキの神戸工場が被災し、1998年に鉄道車両用ブレーキシステムの製造を行う新しい神戸工場が、同社の本社工場近くに移転してきた。地の利もあって、同社にも鉄道車両用のドア開閉装置やブレーキシステムの板金部品の仕事が発注されるようになり、同社は製缶加工から板金加工へと業態をシフトしていった。

2007年、先代の急逝後、25歳になった現社長の秋元大ひろゆき幸氏が2代目社長に就任した。先代とともに事業発展に貢献してきた先輩社員たちに支えられて社業を推進。現在では鉄道車両関連の売上が全体の80%を占める。中でもドア開閉装置関連が70%、ブレーキシステム関連が30%となっており、ドア開閉装置関連の仕事が売上全体の約半分を占めている。

画像:秋元大幸(ひろゆき)社長秋元大幸(ひろゆき)社長

国内向けの新造車両は減少傾向

国土交通省の鉄道車両等生産動態統計年報によると、2012年度の鉄道車両の生産総計は2,798両・1,721億円(前年度比5.4%減)。これを新造・改造・修理の別にみると、新造は1,589両・1,684億円(同5.3%減)、生産指数71.6(平成22年度を100として)、改造は255両・18億円(同20.7%減)、修理は954両・19億円(同8.0%増)だった。

このうち、新造の生産金額の構成比については、国内向け89.0%(JRが70.0%、JR以外の民鉄が19.0%)、輸出向け11.0%。新造の国内向けは1,481両・1,499億円(同12.5%減)であり、このうち電気機関車は12両・50億円(同262.6%増)、ディーゼル機関車は3両・8億円(同31.3%減)、電車(新幹線を除く)は857両・779億円(同21.4%減)、新幹線は290両・555億円(同12.0%減)などとなっている。

画像:パンチ・レーザ複合マシンEML-3510NTパンチ・レーザ複合マシンEML-3510NTパンチ・レーザ複合マシンEML-3510NTパンチ・レーザ複合マシンEML-3510NT

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