Topics

「国際ウエルディングショー」

ファイバーレーザ溶接機が主役に

LINEで送る
Pocket

画像:左:アマダは、ハンディタイプのファイバーレーザ溶接機「FLW-MT」(600W)を出展。フランジ管の溶接の実演を行った/右:アマダのファイバーレーザ溶接システム「FLW-4000MR」(4kW)左:アマダは、ハンディタイプのファイバーレーザ溶接機「FLW-MT」(600W)を出展。フランジ管の溶接の実演を行った/右:アマダのファイバーレーザ溶接システム「FLW-4000MR」(4kW)

溶接・接合技術の専門展示会「2014 国際ウエルディングショー」が4月23日から26日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。同展は2年ごとに、東京と大阪で開催される。また、エッセン溶接フェア(ドイツ)、AWSウエルディングショー(米国)と並ぶ世界3大国際溶接展示会のひとつに数えられている。今回の出展者数は214社・団体。期間中の来場者数は9万5,873人。前回東京開催(2010年)に比べ、出展者数で5.4%増、来場者数で2.3%増。景気回復が進む中で、接合の合理化・自動化投資に意欲的な情勢を反映し、活況となった。

ハンディタイプのファイバーレーザ溶接機の出展が目立つ

今回の主役はファイバーレーザ溶接機――中でもハンディタイプの溶接機やリモート溶接システムの出展が目立った。

ハンディタイプの溶接機は、アマダ、WEL-KEN、レーザックスの3社が出展していた。

アマダは、アマダミヤチ(旧・ミヤチテクノス)のパルスファイバーレーザ発振器(ML-3060AS)を搭載したハンディタイプのファイバーレーザ溶接機「FLW-MT」(空冷・出力600W)を出展。ブースではフランジ管を溶接する実演加工を行い、注目を集めた。WEL-KENは、シングルモード・水冷式・出力500Wの発振器を搭載したハイブリッドファイバーレーザ溶接機「HF1500」を出展。アーク溶接とのハイブリッド効果によるレーザ光の吸収率・溶接速度・適応板厚のアップをPRしていた。レーザックスは昨年リリースした空冷式・出力300Wのファイバーレーザ溶接機「OPTICELFH-300」を出展。100V電源対応でキャスター付きのため作業場所の自由度が高い点をPRしていた。

かねてから要望が多かったハンディタイプのファイバーレーザ溶接機だが、省エネなどの効果は大きい一方、安全性の問題で1kW以上の発振器の搭載が難しく、アルミの板厚2.0 ㎜以上への対応が十分でないこと、コスト面でこなれているYAGレーザ溶接機と比べて加工品質に大きな優位性がみられないこと、などの課題が浮き彫りとなった。「今後はキロワットクラスのYAGレーザ溶接機との棲み分けになるのではないか」(エイム)との声も聞かれた。

つづきは本誌2014年6月号でご購読下さい。

LINEで送る
Pocket

タグ

  • タグはまだ登録されていません。

関連記事

  • 関連記事はありません。

Topics記事一覧はこちらから