〜特集「第21回優秀板金製品技能フェア金賞受賞作品」〜

板金フェアはモノづくりのやりがいを体験できる貴重な機会
「観覧車」で学生の部 3年連続金賞を受賞

三重県立津高等技術学校



第21回優秀板金製品技能フェア「学生の部」で金賞を受賞した三重県立津高等技術学校の「観覧車」第21回優秀板金製品技能フェア「学生の部」で金賞を受賞した三重県立津高等技術学校の「観覧車
栄誉に輝く
「私ども技術学校は、モノづくりを教え、ヒトを育てるという使命があります。モノづくりを教える中で、一番大切なのは、モノづくりのおもしろさや、やりがいを生徒に知ってもらうこと。それを体験できるのが、本フェアに参加する最大の意義だと考えています」。第21回優秀板金製品技能フェア学生の部で金賞を受賞した三重県立津高等技術学校の志賀秀樹先生は、表彰式後の交流会のスピーチで、このように述べた。「製品をつくり上げる喜び、評価される喜び、もっと良いものをつくっていこうという向上心を抱くことができる喜び、そういうものを技能フェアへ向けた作品を製作していく過程で生徒たちは体験していると確信しています」。
5年前の第17回優秀板金製品技能フェアで「学生の部」が創設されて以来、同校は5回連続で参加し、今回は「学生の部」の応募作品27作品から同校の「観覧車」が金賞を受賞。これで参加3回目の第19回から今年の第21回まで3年連続で金賞を受賞し、3連覇を成し遂げた。

「観覧車」を担当した奥田さん(右)と「TOOLBOX Ver.2008」を担当した長谷川さん(左)「観覧車」を担当した奥田さん(右)と「TOOLBOX Ver.2008」を担当した長谷川さん(左)
作品製作と技能検定への準備で多忙の日々
同校には、30歳以下の若年者を対象に技能訓練を行う2年制「普通課程」と、訓練期間6カ月(一部1年)の「短期課程」の2つの課程がある。
普通課程には機械制御システム科、電子制御情報科、自動車技術科、メタルクラフト科、木造建築科の5つの科があり、2年生38名、1年生71名の計109名の生徒が所属。このうちの95%が高等学校以上卒業栄誉に輝く者(大学卒、専門学校卒を含む)、また75%が新規学卒者となっている。...

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