〜動き出した東四国圏〜

東四国シートメタル工業会発足
若い会員と新しい事業を興していく




会長 一光電機(株)代表取締役池田 晃氏会長 一光電機(株)代表取締役池田 晃氏

副会長 (株)イング代表取締役福本修一氏副会長 (株)イング代表取締役福本修一氏

副会長 (株)小川製作所代表取締役小川伸治氏副会長 (株)小川製作所代表取締役小川伸治氏
 2月23日、香川県高松市のウェルシティ高松を会場に全国で24番目となる板金業界団体、東四国シートメタル工業会の設立総会が開かれた。発足に賛同して参加したのは香川県内28社、徳島県内19社、合わせて47社の板金加工業者。シートメタル(機械板金)工業会はこれまで都府県単位で23工業会が活動を行っているが、今回のように2県にまたがる工業会は初めて。すでに四国では愛媛シートメタル工業会が発足しており、香川・徳島両県でも以前から工業会発足を模索する動きはあったが両県合わせても330社ほどの業者しかないこともあって、単独で工業会を立ち上げるのは困難だった。もともと香川、徳島両県は本州四国連絡橋である児島・坂出ルート、神戸・鳴門ルートで岡山県、兵庫県、大阪府などとの関係が深く、地域的な結び付きも深かった。そこで、両県の板金加工業者が発起人となって東四国シートメタル工業会を設立することになった。ところが、発起人メンバーが揃い設立総会の日程を決定する頃にリーマンショックによる経済危機が勃発、業界を取り巻く経営環境が激変し、工業会発足後の運営にも暗雲が立ち込めた。しかし、長年にわたって工業会発足に期待してきた発起人メンバーの間では厳しい時代だからこそ同業者が連携して勉強し競争することが必要との認識が高まり、2月23日の設立総会を迎えたという経緯があった。それだけに参加メンバーには工場見学会や技術研修会などを通じて業界内での自社企業の位置付けを知るとともに、教育に期待する声が大きい。参加企業の経営者の平均年齢も40代と若い。アマダが主催する2代目経営者の育成機関であるJMCを卒業した経営者も多く、今後の活動に期待する内外の声も多い。
 そこで、厳しい経済環境という逆境の中で設立された東四国シートメタル工業会発足の意義やこれからの活動に関して工業会活動をリーディングする池田晃会長(一光電機株式会社代表取締役)、福本修一副会長(株式会社イング代表取締役)、小川伸治副会長(株式会社小川製作所代表取締役)に集まっていただき話を伺った。

2月23日の東四国シートメタル工業会会場で設立の挨拶をする池田会長2月23日の東四国シートメタル工業会会場で設立の挨拶をする池田会長
若い会員の入会
 ―24番目の工業会が発足し、おめでとうございます。昨年の秋以降、100年に1度の大恐慌と言われて業界にもいろいろな影響が現れてきている中、厳しい状況下でのスタートとなりました。どういった工業会を志向されているのかお伺いします。...

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