〜Event〜

「FC EXPO 2009(第5回国際水素・燃料電池展)」開催
家庭用燃料電池が“普及段階”、燃料電池自動車は2015年以降




家庭用燃料電池の市場見通し(出展:(株)富士経済「2008年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望」)家庭用燃料電池の市場見通し(出展:(株)富士経済「2008年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望」)
 「FCEXPO2009(第5回国際水素・燃料電池展)」が2月25日?から27日?までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。同展は(株)リードエグジビションジャパン(株)が主催する水素・燃料電池とその関連技術についての国際的な商談展示会。15カ国・地域から473社が出展し、会期中の来場者は26,240人となった。会場では、(株)東京ガスや新日本石油(株)が2009年度から販売を開始する家庭用燃料電池システム「エネファーム」を出展した他、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が次世代燃料電池システムとして期待される固体酸化物形燃料電池システム(SOFC)の実証機、富士電機ホールディングス(株)と日本燃料電池(株)(丸紅グループ)が産業用燃料電池システムである、りん酸形燃料電池(PAFC)、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)のパネル展示を行った。 基調講演で経済産業省資源エネルギー庁燃料電池推進室長の川原誠氏は、家庭用燃料電池は2010年から民間主導による“普及段階”に入り、低価格化が実現する2020年頃から“本格普及段階”に入ると述べ、「家庭用燃料電池の市場見通し」(グラフ)を示した。

「FC EXPO 2009」の入場受付「FC EXPO 2009」の入場受付
 また、トヨタ自動車(株)常務役員の増田義彦氏は、現時点でハイブリッド仕様でない電気自動車(ピュアEV車)は実用航続距離が短く、それに対して燃料電池自動車(FCHV車)は一般的な1.5トン程度の車体重量でも航続距離500kmをすでに達成しているため、EV車は都市内移動が中心の小型車、FCHV車は都市間移動が中心の中・大型車という棲み分けになるだろうと述べた。また、FCHV車の普及開始は2015年を目標にしているとした。 会場の「試作加工エリア」ならびに...

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