3次元CADを活用して営業展開
図形ネスティングで歩留りと生産効率改善を目指す




矢代健治社長矢代健治社長
矢代健治社長矢代修治専務矢代修治専務
100万kWクラスで3,000億円の設備投資
 100万kWの原子力発電プランと1基を建設する費用はおおよそ3,000億円と言われている。今後、OECD原子力機関(OECD/NEA)の「原子力エネルギー・アウトルック2008」の「高シナリオ(最大成長シナリオ)」で提示されたように2050年までに1,400基が必要とされ、毎年50基以上の原子力発電プラントが建設されると、建設費用だけでも年間15兆円以上の原発特需が生まれる。とりわけ世界の原子炉は日本の東芝、日立製作所、三菱重工業の3社を中核にアメリカ、ドイツ、フランスの企業を巻き込む3大グループしか供給できないのが実態であるため、日本の原子炉メーカーには長期に渡って商機が訪れることになる。ところが、ビジネスチャンスの大半は海外。日本メーカーが受注しても原子炉本体や制御技術など原子力発電の信頼性に関わるコア技術は日本で製造・輸出されるものの周辺機器と施工は現地サプライヤーを使って調達される割合が高くなる。

2008年1月に導入したDr.ABE_Blank-Laserによる図形ネスティング2008年1月に導入したDr.ABE_Blank-Laserによる図形ネスティング
Made by JapanとMade in Local
 基本的には日本品質によるMadeby Japanで、製作・施工はMade inLocalにならざるを得ない。そこで、原子力発電における板金部材の調達を考えると、最も多いのが発電所の受配電設備や中央制御室で使われる操作盤などの筐体部材。次に考えられるのが原子力発電所の定期点検に際して使われる様々な足場や検査治「日の丸原子炉」や周辺技術への期待が高まる具、さらに温水や冷却水の配管設置に伴うブラケットやステー、さらに各種金属保温材や廃棄物を格納するための保管容器などである。こうした...

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