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 髙橋政之社長 髙橋康之専務
滋賀県シートメタル工業会初代会長職をはじめ長浜市商工会議所会頭を務めるなど、地域経済のリーダーとしても尽力する髙橋政之社長に聞く。 「中小企業の立場は弱い。波にもまれる笹舟のようなもので、絶えず波に揺られ、大きな波が来ればすぐにひっくり返ってしまいます。当社は業種を分散することでリスクを分散し、儲けが少なくても着実に利益を出せる会社を目指してきました」。 その言葉どおり、60年以上の取引があるヤンマーとは、産業・建設・農業機械用の小型エンジン、船舶用の大型エンジン、コージェネレーションシステムやヒートポンプを含めたガス暖房機器や発電機といったエネルギーシステムなど、異なる5種類の仕事を取引している。パナソニックとは業務用掃除機や生ごみ乾燥処理装置のような環境機器。パナソニック電工とはマッサージ器などの健康器具、病院の配膳車といった医療健康機器。キヤノンとはOA機器、5年ほど前からは大手自動車メーカー数社と取引を開始するなど、ここに挙げただけで9業種。さらに自社開発の環境関連機器を含めると、実に10業種以上の仕事をこなしている。  薄板のレーザ加工を行うLC-1212αⅢNT10業種以上から発注される製品は多品種にわたり、板金加工・金型製作・プレス加工・組立・溶接といった複数の生産工程を経て製品化される。自社ブランド製品の開発・製造・販売も手がける同社は、240名の従業員を抱え、グループ会社は10社（中国の2社を含む）を数える。特定の分野に特化した業態ではなく... つづきは本誌2009年4月号でご購読下さい。 |