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大手と取引59年、最新設備と
統合管理ソフトでQ,C,Dに応える




横江 禮二郎社長横江 禮二郎社長
 横江社長は1950年に入社以来今年で59年目。入社当時は社員6名の会社だったが、そんな中で溶接の腕前を評価され、当時の専務と組んで業績向上に努力。その功績を認められて専務に昇格。1993年に2代目社長から会社を託され社長に就任、3代目社長として会社の経営と、滋賀県シートメタル工業会の会長という重職を歴任している。経営環境の劇的な変化に対応した状況の打開方法とこれからの展望を今年傘寿を迎えられる横江社長に聞く。

大手2社とは50年以上の取引
 同社は三洋電機から洗濯機の部品、松下冷機(現パナソニック)から自販機部品などを受注し、売上げの70〜80%を占める。受注品も多品種少量が通常化し、社内では高精度板金+アセンブリー(スポット溶接・プレス・組立)で付加価値の高い製品づくりを目指している。「アマダマシンの高度化に追従して当社も発展して参りました」。創業当時からアマダの設備を導入、工場内ではアマダマシンが活躍している。
 「パナソニックから受注する部品点数は月に4,000〜5,000点になります。受注確定前に内示があり、材料の手配を掛けて準備します。ロットも細かくなり1〜10個が30%、11〜50個、50〜100個も同様の比率になっています。自販機に関しては、ロットは少なくなりましたが時期的には今が繁忙期で忙しい。派遣社員も増やして対応しているところです。昨秋以来、受注環境は大きく減少していると言われますが、当社に限っては全年同月比で105%となっています」と元気な発言。

LC-1212αWで加工したワークを測定して再加工するための再調整製LC-1212αWで加工したワークを測定して再加工するための再調整製
近代化工場へ
 社長に就任した5年後の1998年に板金加工ネットワークシステムASIS100PCL、現場端末ASIS100PEUを4台、2次元CAD/CAM AP100など、モノづくりの源流の改革を行い、データを活かしてマシンの稼働率を上げ、切断から曲げまでを一気通貫する生産のシステム化の布石を打った。年を追うごとに...

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