〜SHEET NOW〜

“データの一元管理”の
さらなる推進で飛躍を目指す




自社HPのトップページにある「ご注文状況」ボタンからアクティブホームページにログインする自社HPのトップページにある「ご注文状況」ボタンからアクティブホームページにログインする
 昨年7月に生産能力の拡大と事業を次世代に継承する環境を整えるために甲府市内から新工場へ移転した。ITを駆使した“データの一元管理”と“情報開示”を武器に精密板金加工を手掛ける同社の取り組みを紹介する。

アクティブホームページサービスで“情報開示”を決断
 これまで一貫して“データの一元管理”に取り組んできた同社が、次のテーマとして考えているのが“情報開示”。今年2月、アマダアイリンクサービスが提供するアクティブホームページサービスの運用を開始した。このサービスは、発注元とサプライヤーとの円滑な情報交換を目的としており、次の2つのページから構成されている。
 1つは資材担当者向けで、IDとパスワードを入力しなければ閲覧できない発注元専用のページ。受発注情報や工程進捗情報発注時の負荷の状況や納品の状況などを把握することができる。
 もう1つは、設計者などの技術担当者向けで、誰でも閲覧することが自社HPのトップページにある「ご注文状況」ボタンかアクティブホームページにログインする「ご注文状況」確認画面込山祐規社長はなく、情報開示ツールとしてのHPに魅力を感じました。ただ、進捗情報を開示するとお客さまへのサービスは向上しますが、公開する以上は特に納期面で責任が発生します。しかし、覚悟を決めて臨めば、見積りから出荷に至るまでの一連のモノと情報の流れを管理する体制をすでに確立していますので、お客さまの求めるQ,C,Dにも対応できると考えました。情報開示は、お客さまの信頼につながります。お客さまの“自社”の工場と言ってもらえるくらい深く入り込みたいと考えています」と込できるページ。同社が保有する金型情報や、加工設備による加工能力や加工限界といった技術情報を閲覧することができ、設計者にとっては企画・設計段階にある新製品の製造性を事前に確認することができる。
 同サービスを運用しているのはまだ数社のみで、同社は業界に先駆けて取り入れた先行モデル企業となる。

込山祐規社長込山祐規社長
“情報開示”は発注元の信頼につながる
 これまで同社はHPを公開しておらず、その重要性も認識していなかった。しかし、昨年秋以降の世界同時不況から、板金業界全体が構造変化に対応していく必要に迫られていると痛切に感じ、その対策の1つとしてHPを活用することの有効性に考えが行き着いた。アマダアイリンクサービスが同サービスを提案したタイミングと一致し、とんとん拍子に話が進んで運用に至った。
 「単なる宣伝ツールとしてのHPではなく、...

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