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IT戦略により「即日板金」を実現




牧野拳一郎社長(右)と純也専務取締役(左)牧野拳一郎社長(右)と純也専務取締役(左)
 1969年の創業以来、通信機器や無線応用機器といった弱電機器などのサブラックやカバー、ケース類、半導体製造機器などの精密板金加工と組み立てを行う。さらに、国内・国際特許取得商品であるプレスブレーキ用可変式汎用段曲げ金型・スーパーマルチUを社内開発し、外販も行うメーカーでもある。現在では取引社数80社を数えるまでに成長、取引件数も2004年には月間アイテム数が5,000件を超えた。「盛り立てていただいたお客さまはもちろんのこと、すべての同業者の方々のお陰と感謝しています」と牧野拳一郎社長は頭を下げる。

2名からスタート
シングルヘッド方式のパンチプレスHMX-3510NTシングルヘッド方式のパンチプレスHMX-3510NT
 「私たちの父、牧野攻会長が1969年に東京都府中市分梅で創業した時、従業員はわずか2名だったと聞いています。2名とはいえ、創業当時の会長の夢は『板金製造で朝、注文を頂いたら夕方、製品を納入できないだろうか』という超難関クラスのものでした。確かに絵空事のようなことでしたが、会長はそれ以来40年間、目標実現の夢を暖めてきました」。2001年、28歳という若さで会社を任され、2代目社長に就任した牧野拳一郎氏は、「即日板金」に賭ける信念を語る。

新工場建設計画
 月間アイテム数5,000件を超す部品を生産するようになると、創業以来の生産拠点であった府中市四谷工場の生産能力に限界を感じるようになった。これではお客さまのQ,C,Dに対応できないと考え、2004年春から新工場の計画をスタートした。目的・課題に合致した場所・設備・建屋などの条件を十分に検討した結果、東京都町田市に6,970m2の土地を求め、延べ床面積3,960m2の3階建ての工場を建設した。「第1にアクセス面と...

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