〜SHEET NOW〜

転職から4年目、二代目が主軸となって奮闘中
増加中の仕事量を支える充実した設備と加工能力



城田社長自らSheetWorksを操作する城田社長自らSheetWorksを操作する
社長就任
 城田孝社長は創業者である兄に誘われて、会社に1963年に入社。板金加工の現場に出る一方で、専務として兄を助け経営を担ってきた。2001年に創業者である兄が亡くなったことで、社長に就任した。「好奇心が強いんでしょう」と語る城田社長は、コンピュータをはじめとするITツールに対して抵抗感はまったくなく、27年ほども前にオフコンを使った原価管理システムを導入し、配電盤関連の筐体設計のCAD化や、社内OA化に取り組んできた。


城田 孝社長城田 孝社長
事業を拡大
 同社は、建設業界、自動車業界、半導体業界、IT業界などにおける制御盤、受電盤、配電盤、操作盤、分電盤などの設計から加工・組立、配線までを行っている。もともとは、筐体板金を製造する工場としてスタート、制御盤業者から筐体加工を受注、製作していた。しかし、筐体だけでは付加価値が少ないと考え、板金加工だけでなく、設計から組立配線までを含めた制御盤の自社製作に乗り出した。1973年頃、全国的なボーリングブームに乗って、日本中のボーリング場で使われる電源関係の制御盤を生産、事業を拡大した。さらにはゼネコン関係を開拓してビル建物に使われる制御盤、配電盤、分電盤の仕事の受注に取り組んでいった。「思い切った見積りと提案で仕事を増やしていきました。目的があって資金を使えば、たいがいモノになります」と城田社長。ゼネコンに口座ができると、いつまでもビルなどの大型物件を狙っても独自性が発揮できないと考え、工場で使われる盤受注に乗り出した。その成果で大手自動車メーカーとの取引が始まった。当初は同社を含めて3社が競争していたが今では業界再編の波で2社が淘汰され同社だけが仕事を継続受注している。現在、自動車業界も世界同時不況の影響で生産が大幅に減少、工場増設計画も凍結が相次いでいる。しかし...

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