〜特集:「2009年をQ,C,Dで対応する板金業界」〜

3次元ソリッド板金CAD、SheetWorksは営業の最強ツール
IT化と最新設備で顧客満足度向上

影山産業(株)



景山昭二社長景山昭二社長
 同社は創業者の景山昭二社長36歳の時に、当時の国鉄(現JR)から取り付け金物の製造をやってみないかとの誘いを受け、自社工場を持たず受注した仕事を協力工場に委託して納品する営業の仕事を独立してはじめた。仕事が順次拡大し納期管理が煩雑になってきたので、昭和39年に現在の本社工場がある南区東雲町に工場を建設した。製品のコスト削減および納期のスピード化に対応するため最初に設備したのはアマダのベンディングマシンとアイアンワーカー、バンドソーマシン。やがて板金工場を増設、旧国鉄関連の信号保安設備関連の機器類を製造するようになった。昭和62年には新工場を建設、平成7年に株式改組、仕事も従業員も順次増えた。現在では営業・受注・購買・製造を行う本社工場と、梱包出荷と製品倉庫機能を持つ八本松工場がある。

以来45年も続く取引も
EML-3510NTPでアルミのレーザ加工を行うEML-3510NTPでアルミのレーザ加工を行う
 国鉄からJRへと社名は変わったが、踏切、信号機関連の仕事の受注は連綿と続いている。その他の主要な取引先は大手照明器具設備メーカーや大手鉄道車両メーカーなど十数社あり、主要3社で売上げの90%を占める。現在の主な受注製品は精密板金、JR信号機、制御盤、踏切信号機、車両部品、デザイン照明、ハイブリッド照明、LED関連の照明灯などで、得意先から来る製品は時代のニーズによって変遷はしているが、発注元とは強い絆が構築されている。
 経済環境の変化などにより交通機材関連機器などの製品は、機能の複合化が求められている。そこで同社は得意先のニーズの多様化と高度化に対応するため、新技術の開発に力を注ぐとともに、積極的な最新設備の導入を行っている。

お客さまに対する姿勢が評価につながる
 現在、社長を補佐しているのは次男で常務取締役の景山 拓さん。地元大手自動車メーカーの開発設計関係の仕事に従事していたが、平成元年に同社に入社した。
 「父が開拓した仕事が多く、社長の人柄にもよると思いますが、愚直に、真面目にお客さまの要望に応えようとしてきた当社の姿勢が評価されていると感じています。今はJR関係、車両関係、照明関連が3割くらいずつに分散してバランスが取れた状態です」。さらに、ISO9000sシリーズ認証取得も営業に効果あった、としている。...

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