〜SHEET NOW〜

転職から4年目、二代目が主軸となって奮闘中
増加中の仕事量を支える充実した設備と加工能力




工場を案内する後藤社長。背後にはパンチプレスVIPROS-357Queen工場を案内する後藤社長。背後にはパンチプレスVIPROS-357Queen

後藤 薫営業主任後藤 薫営業主任
 播州平野の豊かな田園地帯に建つ同社は分析計測機器、パチンコホール機器、交通システム機器など、最先端の精密板金加工を行う。主要な取引先は6社、リピート品が8〜9割を占め新規の割合は少ない。
 代表取締役社長の後藤 修氏は、工業高校を出てから2年間、旧国鉄の高砂工場に勤めた後、20歳の年に兄とプレス工場を始め、35歳でフジ工業として現住所から程近い場所に工場を建設して独立した。2年後の1985年に株式改組して現社名となった。

設備を厚く
 以前の会社で使っていた経験から、独立してもアマダ製を使いたいと思い、1987年にRG-35S、CTS-54、NC9EXを導入した。そして毎年のようにベンディングマシンを増設、2006年に導入されたFMBV-3613NTを含めると25トンから100トンまで9台の設備がある。パンチプレスは1998年に導入されたVIPROS-357Queen、2006年にEMZ-3510NT+MP-1224、2007年にはパンチ・レーザ複合マシンEML-3510NT+ASR48M+TKを導入、2008年にベンディングマシンHDS-8025NTと曲げ加工データを外段取りで作成することができる全自動バッチCAM Dr.ABE_Bendを設備した。2次元CAD/CAMシステムにはAP100を導入している。工場内には、スポット溶接機6台、インバーター式テーブルスポット溶接機2台、半自動溶接機6台などの溶接設備とハイトゲージなどの検査機器も充実している。

充実した設備と加工能力
FMBV-3613NTで作業中FMBV-3613NTで作業中
 「忙しいて困っとる」と、播州弁で柔らかく話し出す後藤 修社長の言葉に象徴されるように、世界同時株安、円高で日本経済全体の景気が悪化する中でも、同社は従来にない仕事量を確保している。「当社の得意先の中に分析機器のトップメーカーがあります。偽装疑惑や農薬汚染で食に対する消費者の不安が高まる中で、食品の安全を確認するための分析機器が飛ぶように売れています。神風による特需ですが、今はとにかく忙しいて、忙しいて」(後藤社長)。...

つづきは本誌2009年1月号でご購読下さい。