特集2

事例紹介 ― 設備力強化で差別化を図る板金企業

日本農業の国際競争力強化に貢献

コンバインなどの農業機械部材の生産にACIESを活用

株式会社 エスイージー(SEG)

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画像:左上:同社で製作するコンバインの穀粒選別ユニット/左下:同じくフィーダーユニット/右:出荷前の穀粒選別ユニット左上:同社で製作するコンバインの穀粒選別ユニット/左下:同じくフィーダーユニット/右:出荷前の穀粒選別ユニット

ヤンマー農機・建機部材の有力サプライヤー

同社は1963年の創業以来、製品の高品質維持を貫き、現在では高知県内4カ所の工場で農業機械・建設機械・船舶機器・ボイラー用の部材加工と各種精密板金部品を生産する。高品質を追求するために優れた人材と最新鋭の板金加工設備の導入を図り、独自の生産システムを構築。板金加工、溶接組立のサプライヤーとして、高知県内はもとより中国・四国地域で高い評価を得ている。

あ情報通信技術(ICT)を早くから取り入れ、生産現場の”見える化”"見せる化”にも積極的に取り組んできた。4工場をWAN、各工場内はLANでネットワーク化、得意先とはインターネットを活用したEDI取引、また2次元・3次元CADでフロントローディング開発にも対応できるプラットフォームの構築にも力を入れ、「SEG同期生産システム」(出荷データ基準による計画生産方式)を実践している。

画像:友永俊彦社長(中央)、寺川四郎常務(左)、北岡光男次長(右)友永俊彦社長(中央)、寺川四郎常務(左)、北岡光男次長(右)

「SEG同期生産システム」構築で、中国・四国地域の有力サプライヤーに

工場全体の生産計画をベースに、材料手配~材料加工(シャーリングマシン、パンチングマシン、レーザマシン、パンチ・レーザ複合マシン)~板金加工~スポット溶接~溶接~出荷の各工程に対して「必要な製品・ロット・工程納期」を指示。同時に指示に対する生産実績のフィードバックを的確に、かつリアルタイムに収集する体制を構築することで、それぞれの工程・部品単位のPDCAサイクルが把握され、ムダを排除する仕組みを確立している。

社内には、得意先ごとの製品データ・NCデータ・品質管理データ・作業工程記録などを保存、社員が情報を共有する「SEG-NETWORK SYSTEM」を運用し、高品質の維持に努めている。こうした取り組みが評価され、ヤンマー農機製造(株)の品質管理優良認定工場、ボイラーメーカー・三浦工業(株)のミウラスペシャルサプライヤーに認定されている。

画像:2013年2月に導入したパンチ・レーザ複合マシンACIES-2512T+ASR-2512NTK+ASR-48M2013年2月に導入したパンチ・レーザ複合マシンACIES-2512T+ASR-2512NTK+ASR-48M

つづきは本誌2014年2月号でご購読下さい。

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