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“お客さま第一”で 生き残りをかけるカスタム盤メーカー
自家用発電設備向け配電盤・切替盤などの仕事も堅調

久保誠電気興業 株式会社



“お客さま第一”の精神をもったカスタム盤メーカー
久保純誠社長久保純誠社長
「創業当初よりお客さま第一の精神で、他社にはない満足感(付加価値)をご提供することを心がけてきました。それが生き残りにつながる道だと信じています」と久保純すみなり誠社長は語る。
久保誠電気興業鰍ヘ、キュービクルをはじめとする大型の受配電盤や、高・低圧配電盤、分電盤、各種産業機械用、工作機械用の制御盤といった各種盤の設計・製作・販売を手がけるカスタム盤メーカー。構造・電気設計〜板金加工〜溶接〜塗装〜組立配線〜検査の一貫生産体制をもち、得意先の要望に対してきめ細かな対応を行っている。官公庁舎・病院・学校・ビル・工場・研究所・鉄道などに納入実績を持つ。

配電制御システム事業を軸に成長
パンチングマシンEMZ-3610NT+ASR-510Mは毎日のように夜間稼働を行うパンチングマシンEMZ-3610NT+ASR-510Mは毎日のように夜間稼働を行う
同社は1946年、電機学校専攻科(現・東京電機大学)を卒業した先代社長が、終戦にともない朝鮮半島から故郷へ引き上げてから、習い覚えた電気工事の技術を活かし、「久保誠電社」として創業。当初は、町場の住宅配線工事の仕事を手がけていた。
1956年に久保誠電気興業鰍ニ社名を変更した。その直後の1958年、工作機械メーカーの制御盤製作の仕事をきっかけに、配電制御システム事業をスタート。1969年頃には、板金加工の内製化を実施した。
現社長である久保純誠氏は1974年に同社に入社、1987年に2代目社長に就任した。
「制御盤・配電盤の仕事を手がけるようになってからは、経営が安定してきました。私が入社してからは、配電盤の仕事を伸ばしていこうと考え、先代と二人三脚で官公庁を中心に営業活動を進めてきました。板金加工を内製化してから数年後には、大型のキュービクルも手がけるようになりました。現在は、数人の営業スタッフが出張ベースで、都内の設計事務所やサブコン、産業機械メーカーなどと商談を重ねています」(久保社長)。...


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