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板金業界
アマダ、上海事業所をオープン――中国事業を加速



招待客100名が参加
開所式に先立ち招待者を前に挨拶するアマダグループ岡本満夫CEO開所式に先立ち招待者を前に挨拶するアマダグループ岡本満夫CEO
株式会社アマダ(社長:岡本満夫氏)は、5月23日に中国・上海市青浦チンプー区に完成した上海事業所の開所式を執り行った。当日は、国内外から工事関係者、協力企業など100名を招いたオープニング式典が行われた。
開所式の冒頭、岡本満夫社長は「アマダが中国で最初にアマダマシンを納入したのは1983年――今から30年前であり、北京でNCT金型の製造を開始したのは20年前の1993年。その意味で、2013年に上海事業所をオープンするということは、アマダにとっても大きな節目。中国経済もこれまでの輸出主導から内需主導に切り替わろうとしており、自動化・知能化(デジタル化)・省エネ化が課題となってきている。そうした環境の中で上海事業所がスタートするということはタイミングとしても絶好で、これからもアマダは中国経済の発展に貢献していきたい」と述べた。
また、来賓として出席した上海市青浦区人民政府の孫萍ソン・ピン副区長は「中国経済は"モデルチェンジ"と"アップグレード"を目指している。そのさなかに、アマダが上海事業所を竣工し、青浦で操業を開始することになったのは大変喜ばしい。青浦区人民政府としては、アマダが操業を始めたこの工業園区をモデル事業として推進しており、事業の発展と拡大を願っている」と挨拶した。
その後、工事関係者を代表して竹中工務店の黒川省二取締役専務執行役員が挨拶したあと、壇上に上がったアマダ関係者による"火入れ式"が行われた。

製造・販売・サービスの3部門が集結
5月23日に開所式を迎えた天田中国上海事業所5月23日に開所式を迎えた天田中国上海事業所
アマダの上海事業所は、昨年発足した地域統括会社「天田中国有限公司」や上海に拠点を置く地域販売サービス会社「天田国際工貿上海有限公司」が入居する「事務所棟」、板金機械および金型を製造する「天田(上海)机床有限公司」の「組立・塗装工場」(以下、新工場)、「テクニカルセンター」、技能教育のための「スクール」、「パーツセンター」の機能を併せ持ち、アマダグループが中国で活動するための中核基地となる。
敷地面積は4万3,000m2、新工場の床面積は1万3,650m2、建物の延べ床面積は2万9,000m2。投資総額は75億円で、上海事業所の従業員数は269余名(アマダグループ中国従業員総数670余名)となった。

月産120台、現地生産機のシェアを60% に高める
新工場は、レーザマシン・ベンディングマシンなど月産120台(従来比50%増)の生産能力を持ち、中国市場の中でボリュームゾーンを形成している普及型モデルを主に生産する。...

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