〜Event〜

「第6回レーザ加工技術展」開催
ファイバーレーザ溶接機への投資意欲・関心が高まる



「固体レーザ発振器」が存在感を示す
ロフィン・バーゼルジャパンが出展したファイバーレーザ発振器「StarFiber」(出力600W)ロフィン・バーゼルジャパンが出展したファイバーレーザ発振器「StarFiber」(出力600W)
会場では、固体レーザ(ファイバーレーザ・ディスクレーザ・YAGレーザなど)や、固体レーザ発振器を搭載した加工マシンの展示が多かった。固体レーザの中では「ファイバーレーザ」関連の展示が約20社と最多で、「フェムト/ピコ秒レーザ」約15社、「半導体レーザ」約10社と続いた。
ファイバーレーザ発振器は、ロフィン・バーゼルジャパン、ミヤチテクノス、古河電気工業などが出展。ファイバーレーザ発振器を搭載した加工マシンは、ミヤチテクノスがファイバーレーザ溶接機「ML-6950A」(出力5kW)と「ML-3060A」(600W)の2機種を出展。マツモト機械が、IPGフォトニクス(以下、IPG)製発振器(5kW)を搭載したファイバーレーザ切断・溶接ロボットシステムを出展し、加工実演を行った。
そのほかに、IPG製ファイバーレーザ発振器を加工マシンに搭載していた企業は、豊通マシナリーやレーザックスなど。ファイバーレーザを搭載した加工マシンのうち、IPG製ファイバーレーザ発振器を搭載している割合は、約40〜50%だった。

1kW以下の固体レーザ発振器の展示が目立つ
ミヤチテクノスが出展したファイバーレーザ溶接機「ML-6950A」(出力5kW)ミヤチテクノスが出展したファイバーレーザ溶接機「ML-6950A」(出力5kW)
ロフィン・バーゼルジャパンは、出力600Wのファイバーレーザ発振器「StarFiber」を出展。「自動車や半導体・FPD業界がけん引する格好で、ファイバーレーザとフェムト秒レーザの引合いが増えている。100W以下のファイバーレーザ発振器を用いた樹脂溶着や電子部品のスポット溶接向けなど、溶接加工のニーズが旺盛」(ブース担当者)としている。
古河電気工業は、空冷出力300W・水冷出力500Wのファイバーレーザ発振器「ASF1J200」シリーズを中心に、各出力帯の発振器を出展。「自動車業界を中心に切断・溶接の両方で需要がある。また、YAGレーザからファイバーレーザへの置換事例が増えてきた。主な理由は、加工タクト短縮やランニングコスト削減など」(担当者)としている。
それ以外に、浜松ホトニクス、コヒレント・ジャパンなどが、100W以下の半導体・ピコ秒レーザなどの固体レーザ発振器を展示していた。...

つづきは本誌2013年6月号でご購読下さい。