〜Sheetmetal World〜

アマダ、カリフォルニア州ブレア市に新工場を竣工「Made in Local by Amada Quality」を目指す

リショアリングが進む米国板金市場のデマンドをキャッチ



マシン・周辺装置を一体で製造
板金工場に導入されたパンチ・レーザ複合マシンACIES-2515T+AS-FN3015RNTK+ULS-3915RNTK板金工場に導入されたパンチ・レーザ複合マシンACIES-2515T+AS-FN3015RNTK+ULS-3915RNTK
アマダ(社長・岡本満夫氏)は、米国・カリフォルニア州ブレア市に北米の製造拠点となる板金加工機械の新工場を竣工。2月20日にブレア市のRon Garcia市長をはじめ国内外から関係者150名を招いて、グランドオープニングセレモニーを開催した。
新工場では、レーザマシンやパンチングマシンのほか、自動供給棚やL/UL(ローダー・アンローダー)などの周辺装置も製造し、ユーザーのニーズを取り入れたシステムアップまでを行う。また、ユーザーの工場へ納入する前に、ユーザー立会いのもとで実際に稼働させ、現地調整を行うこともできる。これにより納入後の立ち上げや試運転時間を短縮し、最短で稼働させることができる体制を整えている。

機械カバーの板金加工設備を導入した“見せる工場”
月間20台の生産を行うレーザマシンの「屋台ブース」月間20台の生産を行うレーザマシンの「屋台ブース」
これまでアマダは、自社製品の機械カバーなどの板金製品の内製化は、顧客であるユーザーの仕事と競合するという理由で、自社工場内に板金加工設備を導入することを避けてきた。
しかし、日進月歩で進歩する板金加工のノウハウをメーカーとして蓄積することは、今後の製品開発や加工技術開発に欠かせないとの判断から、ブレア工場では初めて自社製の板金加工設備――パンチ・レーザ複合マシンACIES- 2515 T、レーザマシンFO-MU RI 3015、ベンディングマシンHD- 3504 NTなどを、棚付きの自動化ラインとして導入した。工場内には溶接エリアも設置して、自社製品の機械カバーなども生産。「板金自動化のモデルライン」としてユーザーが見学することもできる“見せる工場”となっている。

LATCと一体運営する「エンジニアリング・ファクトリー」
ブレア市に隣接するブエナパーク市には昨年6月、西部地区のユーザー向けにソリューション提案を行う「Los Angeles Technical Center」(LATC)がオープンしている。今後はブレア市の新工場とブエナパーク市のLATCが一体となって、板金加工のソリューション提案を行う「エンジニアリング・ファクトリー」として運営していく予定だ。...

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