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優秀板金製品技能フェア
今年創設の経済産業大臣賞は田名部製作所が受賞



過去最多となる応募点数5部門で261点
今年創設された経済産業大臣賞を受賞した(株)田名部製作所の「スクリューフィーダー」今年創設された経済産業大臣賞を受賞した(株)田名部製作所の「スクリューフィーダー」
(職)アマダスクール(理事長:岡本満夫氏)は「第25回優秀板金製品技能フェア」5部門の入賞作品を選定。3月2日にアマダ・FORUM246ホール(神奈川県伊勢原市)で表彰式を行った。
今回は、モノづくりとヒトづくりという観点から経済産業大臣賞が創設され、(株)田名部製作所(福岡県)の「スクリューフィーダー」が受賞した。厚生労働大臣賞は、(株)宝栄(たからえ)(石川県)の「ひょうたん」が受賞した。
今回から応募部門が変更され、「単体品の部」「組立品の部」「高度溶接品の部」「造形品の部」「学生作品の部」の合計5部門で作品を募集。国内から181点、海外から80点、計261点の応募があった。
選考は一般見学者の投票審査のほか、日本塑性加工学会会員、全国の精密板金工業会・機械板金工業会・シートメタル工業会の役員、審査委員の投票で行われた。
経済産業大臣賞、厚生労働大臣賞のほか、中央職業能力開発協会会長賞は(株)品川アート・プロ(新潟県)の「勇躍〜麒麟」、日刊工業新聞社賞は(有)トキワエンジニアリング(静岡県)の「スピーカー用グリル」がそれぞれ受賞した。
優秀板金製品技能フェアの表彰式会場優秀板金製品技能フェアの表彰式会場
「単体品の部」はナサ工業(株)(福岡県)の「壷」、「組立品の部」はシンエイメタルテック(株)(佐賀県)の「昇開橋」、「高度溶接品の部」は(株)ナダヨシ(福岡県)の「幼稚園用手洗いシンク(1/3ミニチュア)」、「造形品の部」では(有)大河内(三重県)の「オブジェ 松輝(まつかがやく)」、「学生作品の部」は三重県立津高等技術学校(三重県)の「蔓植物のミ ニ・キャビネット(時計付)」が、それぞれ金賞を受賞した。
また、「アマダ賞」は沖電気工業(株)の「ツイストガイド」、ANGELLA MARCELLO(イタリア)の「パスタマシン」が受賞した。

25年の節目を迎えた優秀板金製品技能フェア
厚生労働大臣賞を初受賞した(株)宝栄の「ひょうたん」厚生労働大臣賞を初受賞した(株)宝栄の「ひょうたん」
(職)アマダスクールの岡本満夫理事長は主催者挨拶で「本フェアも第25回目という大きな節目を迎えることができました。つきましては、2つのエポックをご紹介します。ひとつは、今回より経済産業省の後援をいただいたこと。もうひとつは、田中電工(株)殿(大阪府)に25年間連続して作品を出展していただいたことです。田中電工(株)殿には、『継続は力なり』の実践例を示していただきました。製造業で重要なことはモノづくりとヒトづくりです。今後もこの両輪を携え、さらに努力してまいります」と述べた。

経済産業大臣賞を創設
来賓祝辞では、経済産業省製造産業局素形材産業室の田中哲也室長が「一昨年の夏、アマダスクールの取り組みについて話をうかがいました。その折に、第23回の作品を拝見し感銘を受け、経済産業省としても賞を差し上げたいとご提案しました。省内での調整を含めると2年弱がかかってしまいましたが、日本のモノづくりの中核を担っている板金加工企業の方に、第1回目となる経済産業大臣賞を差し上げることができました。我々としても大変喜ばしく、本日は名誉ある日だと思っております。今後も日本の産業の屋台骨である製造業に対して、積極的にサポートしていきたいと考えています」と述べた。...

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