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設計開発・製造・検査・納入までを一気通貫生産

住宅向け建材のOEMメーカー

株式会社 伸明(しんめい)



設計開発・製造・組立・検査・納入までを一気通貫で生産

代表取締役の久保登嗣氏(左)と常務取締役の久保幸績氏(右)代表取締役の久保登嗣氏(左)と常務取締役の久保幸績氏(右)
(株)伸明は、住宅の屋根に取り付けられる「水切り板」や「破風板」といった金属製の建材を製造・販売するOEMメーカー。一戸建てや集合住宅に使われるアルミ製の「手すり」や「 窓庇(まどひさし)」も手がける。また、2011年夏以降は、太陽光発電パネルの架台の受注が右肩上がりで伸びている。
得意先は大手住宅メーカー10社超。従業員数は165名。大手住宅メーカーや建材メーカー、エクステリア関連企業からの受注が売上全体の70 %を占め、残り30%が自社製品となっている。
自社製品としては、駐輪場の自転車ラックと屋根製品をラインナップし、施工まで行っている。自転車ラックの製造は15年のキャリアがあり、「SE(シンメイエクステリア)シリーズ」のブランドで販売。集合住宅・商業施設・公共施設・駅などに納入実績をもち、2009〜2010年度までの2年間の累計出荷台数は7万台にのぼる。
同社の強みは、材料の選定から設計開発・製造・組立・検査・納入までを一気通貫で行える生産体制。機能性・耐久性・耐候性・快適性・デザイン性・カラーバリエーションなど、様々なニーズに対応し、単品からの多品種少量生産・短納期・全国配送に対応している。
本社工場(大阪府八尾市北木の本)、弓削工場(同市西弓削)、名古屋工場(愛知県名古屋市)――3つの製造拠点をもち、立地や受注量によって得意先ごとに振り分け、生産・供給を行っている。製作した製品は、住宅メーカーが工場をもっていれば工場へ、もっていなければ施工現場へ納品する。
また、関東支社(東京都中央区)と関西支社(大阪府大阪市)の2つの営業・販売拠点には設計者を数名配属し、在京・在阪の住宅メーカーと設計段階からコラボレーションすることで顧客満足度の向上を図る。

国内の住宅市場は中長期的には減少傾向
自社製品の駐輪場ラック。自転車ラックの製造は15年のキャリアがあり、2009〜2010年度までの2年間の累計出荷台数は7万台にのぼる自社製品の駐輪場ラック。自転車ラックの製造は15年のキャリアがあり、2009〜2010年度までの2年間の累計出荷台数は7万台にのぼる
代表取締役の久保登嗣(たかつぐ)氏は「国内の住宅市場を中・長期的に展望すると、当社のような住宅向けOEMメーカーは、“生産合理化”“新分野への進出”“海外市場への展開”へと目を向けていかざるを得ません」と語る。...

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