〜Event〜

「第13回 厨房設備機器展」開催
復興需要と中食産業の成長に期待



厨房設備機器の専門展示会「第13回 厨房設備機器展」が2月19日から22日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された。
主催は(社)日本厨房工業会と(社)日本能率協会。同展はホテル・飲食業向けの合同展示会「HCJ 2013」を構成する3つの展示会の1つ。期間中の来場者は「HCJ」全体で前回比5.9%増の5万2,071人となった。
「涼厨」対応機種が定着、IH機器は下火に
コメットカトウの「涼厨」対応炊飯器「CRA-150NS」。部品の共通化、溶接から曲げへの工法置換などによりコストダウンを実現したコメットカトウの「涼厨」対応炊飯器「CRA-150NS」。部品の共通化、溶接から曲げへの工法置換などによりコストダウンを実現した
会場で、主催者の(社)日本厨房工業会は「厨房業界全体では『涼厨』が引き続き大きなトレンドとなっている」とコメントした。
「涼厨」とは、空気断熱やフード付近への集中排気により輻射熱と排気熱を低減した機器のこと。(1)厨房が暑くならず快適、(2)空調負荷を低減、(3)機器の表面が熱くならずヤケドのリスクを低減――などの特長をもつ。
「涼厨」は、東京ガス・大阪ガスなどのガス会社と厨房設備機器メーカーが連携して普及を推進してきた。2010年からはLPG仕様の厨房機器も認定の対象となり、都市ガス・LPG一体となって拡販を進めている。
東京ガスによれば、現在「涼厨」と認定された機種は23メーカー、356機種。特に丸型炊飯器やフライヤーは95%前後が「涼厨」対応機種に置き換わっているという。今回の展示会でも、タニコー、マルゼン、フジマック、ホシザキ電機、コメットカトウなどが「涼厨」対応機種を出展し、積極的にPRしていた。
その一方で、電力会社が推進しているIH機器、オール電化厨房は下火となっていた。
会場では「原発事故後の電力供給不安で、停電すると何もできなくなるIH機器やオール電化厨房は敬遠されるようになってきた」(マルゼン)という声も聞かれた。...

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