〜Sheetmetal World〜

31歳の2代目社長が業態を変え飛躍
自家発電機・什器・ディスプレイの板金を3交代でフル稼働生産



大学卒業を機に父親の会社へ入社
パンチングマシンAE-2510NT+RMP-48Mの前に立つSudipto Ghosh社長パンチングマシンAE-2510NT+RMP-48Mの前に立つSudipto Ghosh社長
Fabricon Generators Pvt. Ltd.は1978年に現社長の父親であるSanjit Ghosh 氏が起業し、自家発電装置や配電盤などのパネルや板金筐体を加工するようになった。創業当時は手動式のプレスや曲げ機械、シャーリングやカッターマシン、ボール盤などを使い、ヒトの技術力で加工を行っていた。
2005年頃に中国製のパンチングマシンやベンディングマシンを導入して機械化を推進。2006年、電子工学部を卒業した子息のSudipto Ghosh さんが入社し、これを契機に同社の業態は少しずつ変化していく。

自家発電機メーカーへの転身
自社ブランドの自家発電機は、4機種をシリーズ化している自社ブランドの自家発電機は、4機種をシリーズ化している
Sudipto Ghosh社長は次のように語っている。
「私が入社した当時は父(当時の社長)と十数名の社員が中国製の機械を使って、切板から抜き・曲げを行い、溶接・仕上げ・塗装まで手がけていました。コルカタ周辺には100社前後の板金工場がありましたが、大半は当社に似た形態でした」。
「『独自の事業を展開していきたい。このように他社と同じやり方のままでは差別化できない』と考え、それまでパネルや筐体のみ手がけていた自家発電機を自社ブランドで製品化することにしました。22馬力から43馬力まで4機種をシリーズ化し、搭載するディーゼルエンジンも従来からのインド製と、最近取り扱うようになった中国製の2種類から選択できるようにしました」。
インドでは、1日のうち10〜16時間も停電する地域がある。コルカタのような都市部でも、電力使用量がピークを超えると頻繁に停電が発生する。
そのため企業にとって自家発電機は必需品。停電が発生すると瞬時に自家発電機からの供給に切り替えるスイッチとパワーコントローラーが、必ずといって良いほど装備されている。同社はこうした自家発電機需要の拡大に着目。パネルや筐体の板金加工のみならず、ディーゼルエンジンを搭載し、発電機メーカーとして自社ブランドでの販売を開始するようになった。...

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