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鉄道車両
2013年度の鉄道車両の需要見通し



2013年度の国内需要は1,899両
日立製作所の英国・運輸省向け高速鉄道車両CG日立製作所の英国・運輸省向け高速鉄道車両CG
(社)日本鉄道車輌工業会の「鉄道車両の生産動態と需要見通し」によると、2013年度の鉄道車両の国内需要は1,899両になる見込み。2012年度の1,452両に比べ約30%の増加となる。
主な増加要因は老朽化した車両の代替需要。中期的(2014-16年度)・長期的(2017-2021年度)に見ても、引き続き代替・新線需要が見込まれており、年間1,700〜1,800両の需要が予測されている。

2013年度は新幹線車両とJR在来線の需要が堅調に推移
2013年度の新幹線車両は、前年比40%増となる388両の需要が見込まれている。東海道新幹線(JR東海)向けの省エネ型新幹線N700A系や、東北・秋田新幹線(JR東日本)向けのE5系・E6系の継続投入に加えて、新線需要としては、2014年度に金沢駅まで延伸する北陸新幹線用のE7系・W7系の導入が好材料。今後10年間を見通しても、年間平均250〜300両の需要があると予測している。
JR在来線は、車齢27年以上の鉄製構体車両が3,026両も在籍しており、老朽化が進んでいるため代替が急務。そのため、2013年度の需要は、前年比40%増となる651両が見込まれている。中・長期的にみても一定の代替需要が予想される。
地下鉄車両の需要見込みは188両。短・中期的には、東京・大阪・名古屋などの都市部を中心に代替需要が見込まれる。中・長期的には、2015年開業予定の仙台地下鉄東西線や、2020年度開業予定の福岡市地下鉄七隈線の延伸など、明るい材料もある。
関東大手私鉄の需要見込みは268両。鉄製構体車両が1,000両を超えて残っているため、2013年度以降も順調な代替需要があると予測。その一方、関西・中部・九州大手私鉄の需要見込みは73両。関東に比べ、鉄製構体車両の保有比率と車齢が高く老朽化も進んでいるが、乗客数が低減傾向で、代替需要のペースは比較的遅くなると予想される。
そのほかの需要見込みは、路面電車が7両、機関車・貨車・気道車・客車が合わせて281両となっている。...

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