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加工技術
アマダと煖エ金属が「MF技術大賞」を受賞



MF技術大賞を受賞
代表取締役社長の煖エ康之氏代表取締役社長の煖エ康之氏
(社)日本鍛圧機械工業会は昨年11月6日、鍛圧塑性加工の総合力を顕彰する「MF技術大賞2012-2013」に、(株)アマダ(社長・岡本満夫氏)と煖エ金属(株)(社長・煖エ康之氏、滋賀県長浜市)の「サーボプレスの可変速度制御と電解水による三次元反射鏡加工」など5件を選考した。
同賞は、鍛圧塑性加工技術の発展に寄与することを目指して2010年に創設され、今回が2回目。塑性加工(MF:Metal Forming)に不可欠な(1)鍛圧機械、(2)製品加工、(3)金型、(4)システム、(5)素材、(6)組立、(7)研究――の7つの要素(応募要件は3要素以上で(1)(2)は必須)を組み合わせた「ものづくり総合力」を発揮した企業・団体・グループを表彰している。

サーボプレスのパルスモーションと電解イオン水洗浄機で実現
アマダと煖エ金属が受賞した「サーボプレスの可変速度制御と電解水による三次元反射鏡加工」による「超精密三次元反射鏡(リフレクター)」。高輝度LED 照明機器や紫外光線反射鏡として用いられるアマダと煖エ金属が受賞した「サーボプレスの可変速度制御と電解水による三次元反射鏡加工」による「超精密三次元反射鏡(リフレクター)」。高輝度LED 照明機器や紫外光線反射鏡として用いられる
アマダと煖エ金属が受賞した「サーボプレスの可変速度制御と電解水による三次元反射鏡加工」による具体的な製品は「超精密三次元反射鏡(リフレクター)」で、高輝度LED照明機器や紫外光線反射鏡として用いられる。
従来の鏡面リフレクターは、樹脂射出成形品の表面に蒸着メッキを施して製造されていたが、劣化・放熱性・反射率・鏡面粗度・再資源化が課題だった。
煖エ金属は、アマダのデジタル電動サーボプレス「SDE」シリーズのパルスモーション(高精度最適可変速度制御)を活用することで、塑性加工での金属の流動性を制御。それとともに、自社製品である電解イオン水洗浄機「TIWS」シリーズのエッチング効果により、アルミ素材の塑性加工で表面粗度Sa0.03μm以下を実現した。鏡面の照度は85%で、従来の樹脂製品と比べて20%向上した。この工法により、アルミ製鏡面リフレクターの量産が可能になるとともに、形状・素材の特徴を活かした高鏡面・非劣化・高放熱性・高寿命・高精度・高品位・短納期・環境配慮化を実現した。...

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