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板金・パイプ・機械の複合加工で加工領域を拡大
太陽光発電システム・PHV の導入で省エネにも注力

株式会社 石川工業



製缶板金加工・機械加工・パイプ加工まで幅広く受注できる体制を構築
代表取締役の石川道隆氏代表取締役の石川道隆氏
(株)石川工業は、板金加工・機械加工・パイプ加工に対応した生産体制を持つ金属加工の総合サプライヤー。自動車・建設機械・産業機械・発電機などの熱交換器(ラジエーター、オイルクーラー、エアークーラーなど)用部品の加工〜溶接〜組立〜納品までに対応する。
同社は1967年に、石川道隆社長の父である石川道雄氏(以下、先代)が神奈川県秦野市で創業し、翌年の1968年に石川社長が入社。1985年に(株)石川工業へと法人化し、1993年に2代目社長として石川道隆氏が就任した。
創業当初の保有機械はボール盤や高速カッターが主体で、板金・パイプ加工は、ほぼ手作業で対応していた。しばらくして、得意先からの様々な要望・案件に応えるべく機械化を推進していく。まず汎用旋盤を導入し、以後は丸棒やパイプを切断するためのバンドソー、材料の幅切りを± 0.1mmの精度で切断できる電動バックゲージ付きのシャーリングマシン、125トン・3mのベンディングマシンなどを導入していった。機械化を進めることで、製缶板金加工・機械加工・パイプ加工まで幅広く受注できる体制の基盤を構築していった。

2代目社長の就任から一気に領域拡大へ
板金・パイプの複合加工で製作した熱交換器用のタンク板金・パイプの複合加工で製作した熱交換器用のタンク
生産能力の向上で業容が拡大し社員数や仕事先も増えたきたことで、品質管理はもちろん納期管理が難しくなってきた。そのため、1985年頃にアマダメトレックス(現・アマダ)のOAコンピュータ「OLC16」を導入するなど、就任以前より石川社長は機械化と併せてIT化も進めてきた。
そして1993年、先代が創業したのと同じ42歳の時に、石川社長が2代目社長に就任した。
就任して間もないころで、レーザマシンをはじめて導入した当時のことについて石川社長にうかがうと「レーザマシンは当時、高嶺の花でしたが、メインのお客さまもレーザマシンによるレーザ加工を必要とされているご様子だったり、他社との差別化や薄板加工・複雑形状の加工も行っていきたいと考えていましたので、アマダのレーザマシンを導入しました」と語る。...

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