EuroBLECH 2012

エコなモノづくりで持続可能な未来を目指す
アマダ、ファイバーレーザを中核に知能化・自動化・ロボット化をアピール



世界最大の鍛圧・板金加工の専門見本市「EuroBLECH 2012」が、2012年10月23日から27日までの5日間、ドイツ・ハノーバー見本市会場で開催された。
「EuroBLECH」は、2年ごとに開催され、世界中の板金加工企業が求めるソリューションを発掘するのに最適な見本市として定評がある。
今回は、世界38カ国から1,516社の企業が出展を予定しており(2012年8月時点)、展示スペースは8万5,000m2におよぶ。前回2010年と比べて、出展者数は4%増、展示スペースは8%増となった。
出展者の49%がドイツ国外から参加しており、イタリア、中国、トルコ、オランダ、スイス、スペインなどが出展者数で上位を占めている。
欧州債務危機や、中国をはじめとした新興諸国の景気減速など、世界経済が下振れする中での開催だけに、出展者も来場者の動向に高い関心を寄せ、変化する板金市場に対応するフレキシブルで高精度・高効率な加工マシン・加工技術・ソリューションを出展した。
今回のEuroBLECHでは「For a Sustainable Future(持続可能な未来のために)」がテーマとして掲げられ、「Intelligent use of material」(材料の知的活用)、「Efficient technology」(効率的な技術)、「Environment-friendly manufacturing processes」(環境にやさしい製造プロセス)に焦点が当てられる。

アマダ、10種類の新商品を発表
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金属加工機械の総合メーカーであるアマダは、前回(2010 年)と同様、ハノーバー見本市会場のホール12に2,005m2のスペースを確保し、計10機種の新商品を出展した。
世界唯一の工程統合型オールインワンマシン「LASBEND-AJ」を筆頭に、自社製ファイバーレーザ発振器を搭載したパンチ・レーザ複合マシン「FLCP-2515AJ」、ファイバーレーザマシン「FLC-3015AJ」、高性能サーボベンディングマシン「EG-6013」「EG-6013AR」、高速・高精度ハイブリッドベンディングマシン「HG-8025」「HG-1003ATC」などを初めて発表。また、新テクノロジー「SEM」(Sheetmetal Engineering Model)を中核とした新たな自動プログラミングシステム「AP100 3i」も紹介した。
アマダは、保有するコア技術を“ソリューション”として提示し、EuroBLECHに来場する世界の板金ユーザーに強くアピール。とりわけ、世界の板金市場のトレンドが変種変量生産に向かう中、新しい加工技術を提案することで、従来は機械加工・プレス加工・樹脂加工で対応していた製品を板金化し、板金市場の拡大を図っていく。
Sheetmetal誌では、今号でアマダが出展する10機種の加工マシンをすべて紹介。次号以降でEuroBLECHの会場全体をレポートしていく。...

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