経済自由化から21年─躍進著しいインド(2)

世界第4位のエレベータメーカー
“適地適産”によるグローバル製造体制を確立

KONE Elevator India Pvt. Ltd.



100 年以上前からエレベータ製造に取り組むオーソリティ
工場長のBaskaran.S 氏工場長のBaskaran.S 氏
KONEはフィンランド・エスポー市に本部を置く世界第4位のエレベータ・エスカレータメーカー。100年以上の歴史を持つフィンランドの資産家一族のひとつであるヘルリン一族が所有・経営しており、1910年に設立された。
世界50カ国以上でビジネスを展開しており、世界全体での従業員総数は3万3,800人、2010年の年間総売上は約50億ユーロ(約5,000億円、1ユーロ100円換算)に達している。

アジア太平洋地域を考えたグローバル製造戦略
「KAIZEN CORNER」では提案事例を紹介している「KAIZEN CORNER」では提案事例を紹介している
KONEは25年以上前にインドでビジネスをスタートし、KONE Elevator India(以下、KONE India)を設立。今日ではインドのエレベータ市場でシェア20%を占め、最大手となっている。インド国内の従業員数はおよそ2,800人で、2010年の売上高は60億ルピー(約85億円、1ルピー1.42円換算)となっている。インド・チェンナイにあるKONEの工場で製造されたエレベータ・エスカレータは、インド国内への供給はもとより、バングラデシュ、ネパール、スリランカなどの周辺諸国へも輸出されている。また、アジア太平洋地域(オーストラリア、シンガポール、マレーシア)への対応を強化するため、中国工場と連携したグローバル製造体制も構築。...

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