〜TOPICS〜



工作機械/建設機械
景気の先行指標――工作機械・建設機械の受注が下ブレ傾向



欧州の金融機関の信用不安と不祥事
工作機械の月次受注統計推移/(社)日本工作機械工業会工作機械の月次受注統計推移/(社)日本工作機械工業会
景気の先行指標といわれている工作機械や建設機械の受注統計が、下ブレの傾向を見せ始めている。
また、ギリシャ危機に始まった欧州の信用不安が、南欧のスペイン、ポルトガル、イタリアなどにも波及することが懸念されている。さらに最近になって世界金融の中心地ロンドンで、ロンドンの銀行間取引金利であるLIBOR(LondonInter-BankOfferedRate)の不正操作が露見し、銀行トップの辞任にまで発展、金融業界の中心地であるシティが騒然となっている。こうしたスキャンダルも信用不安を加速させており、信用不安の連鎖が世界中に飛び火することが心配されている。
欧州系銀行は新興国を中心に貸し付けていた資金を引き上げ、ユーロやドルに換え、自国の本店に戻して手元資金を厚くする動きをみせており、これが新興国の通貨安に拍車をかけている。

中国――2011年が景気の変態点
リーマンショックの緊急景気対策で、4兆元を支出して社会インフラ整備を進めてきた中国も、元高や、豚肉をはじめとした食料品価格の上昇、過剰流動性によってもたらされた余剰資金が不動産や株式に投じられたことによるバブル経済で、インフレが進んだ。
しかし、昨年7月に温州市で発生した高速鉄道事故が、よそよりも大きいこと・早いことを追い求めるバブル経済の転換点となり、中国経済にも警鐘が鳴らされるようになった。...

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