〜TOPICS〜



送配電機器市場
毎年7%台の高成長が期待される世界の送配電機器市場



世界全体の送配電部門の年平均投資額は22兆円
グラフ1 世界の送配電機器の市場予測/一般社団法人 日本電機工業会グラフ1 世界の送配電機器の市場予測/一般社団法人 日本電機工業会
資源エネルギー庁が設置したエネルギービジネス戦略研究会の資料によると、2011〜2021年の10年間、世界の送配電機器(変圧器や開閉装置など)市場は、年平均成長率7.3%と、高い伸びが予想されている。2010年に1,200億ドル(9.6兆円、1ドル80円換算)だった市場が、2021年にはその2倍超となる2,600億ドル(20.8兆円)にまで拡大する見通し。この間の年平均成長率は7.3%にもなる(グラフ1)。
拡大要因は、中国やインドをはじめとする新興国の旺盛な新規需要と、欧米の更新需要だ。
2008〜2030年までの間、発電部門と送配電部門を合わせた電力分野では、総投資額約14兆ドル(1,120兆円)が投じられる見込みで、そのうちの6.5兆ドル(520兆円)が送配電部門向け。毎年の平均投資額は2,800億ドル(22.4兆円)にものぼる。

市場規模1位は中国
グラフ2 送配電分野の各市場規模の見通し/国際エネルギー機関グラフ2 送配電分野の各市場規模の見通し/国際エネルギー機関
2008〜2015年の送配電分野の国・地域別市場規模は、上位から中国、米国、欧州、インド、日本と見込まれている(グラフ2)。
市場規模トップをほこる中国では、「第12次5カ年計画」(2011-15年)の一環として、電力事業へ5兆3,000億元(66兆2,500億円、1元12.5円換算)を投じる計画。投資額が「第11次5カ年計画」(2006-10年)に比べ、66%も増加しており、中国における電力需要の高まりがうかがえる。...

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