デザインカバーの需要が拡大する工作機械業界

工作機械カバーの受注が好調
9台のSheetWorksを活用した板金設計からの 一貫受注で差別化

株式会社 関東精工



好調な工作機械カバーの仕事が多忙
代表取締役の高木賢治氏代表取締役会長の増田秀次氏。石碑には同社のポリシーが刻まれている
一般社団法人日本工作機械工業会によると、2011年の工作機械受注額は1兆3,262億円と2年連続でプラス成長、リーマンショック前の受注水準に戻りつつある。しかし、内需が4,216億円なのに対して、外需は9,046億円と海外向けの比率が上昇。その一方で、“適地適産”による海外生産も増えてきている。そのため、工作機械カバーなどの板金関連製品もグローバル調達へと変化しており、工作機械カバーを主力とする国内の板金サプライヤーにも大きな変化が起きてきている。
今回は、工作機械用のスプラッシュガードやクーラントユニットなどを製作し、アシスタントメーカーとして得意先からの信任も厚い(株)関東精工の増田秀次会長に、工作機械関連の板金製作の現況などをうかがった。

SheetWorksによる設計からはじまり、板金加工・溶接・塗装・組立まで自社で対応した製品SheetWorksによる設計からはじまり、板金加工・溶接・塗装・組立まで自社で対応した製品
「現在はスマートフォンなど、携帯端末向けの専用小型マシンの需要増や、エコカーに対応した自動車業界向けの各種専用ラインの受注が順調で、受注ロット・案件が大幅に増えています。リーマンショックで2009年度、2010年度と売上が大きく落ちこみましたが、今年度はリーマンショック前の水準を上回っています」と増田会長は語る。
リーマンショック後の“適地適産”や最適調達を考えたグローバル化の加速で、サプライヤーの選択と集中も加速。そうした傾向も同社の受注量が増加した要因のひとつだ。...


つづきは本誌2012年7月号でご購読下さい。