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製缶から板金へ "板金金を超える板金"を目指して
ファイバーレーザ溶接機を導入して 精密製缶分野を拡大

株式会社イコマ・メカニカル



高度な薄板加工技術が特徴
生駒寛社長生駒寛社長
「当社はこれまで、0.1〜3.2oの薄板加工技術を主力に、OA・FA・弱電機器の操作ボックスをはじめとするコンピュータの周辺機器などの生産で、プレス加工と板金加工の技術を複合した独自の加工ノウハウを築いてきました。しかし、円高の加速や“適地適産”が進むことで、これまでの得意先業界が生産を海外へシフト。さらに韓国・台湾・中国のメーカーも力をつけてきたことで、国内生産が減少する傾向が顕著になってきました。単に仕事がなくなったり減ったりするのではなく、環境そのものが変化しています。製缶を板金化することで部品点数が減り、歩留りが向上し、コスト競争力が高まります。なによりも板金加工は自由度が高いので、将来も事業の柱にしていきたい」と、代表取締役の生駒寛氏は同社が目指す経営方針を語る。
同社の得意先は県内外で約100社。そのうち毎月取引のある企業は約60社。上位10社で売上の70%を占めているが、主要得意先も常に変化している。新規の業種・得意先を開拓しなければ、成長はできない。

ファイバーレーザ溶接ロボットシステム FLW-4000 M3で溶接した食品機械カバーファイバーレーザ溶接ロボットシステム FLW-4000 M3で溶接した食品機械カバー
そこで同社は最新の設備と、これまで蓄積した板金加工のノウハウを駆使し、設計・開発段階からコンサルティン グを行っている。生駒社長の長男である生駒潤一専務を中心に、多くの経験と実績をもつ担当者が得意先に赴き専 門知識と柔軟な発想で試作から製品化までサポートする。7年前からは3 次元CAD SheetWorks による製品設計・VPSS(バーチャル試作システム)を活用した加工シミュレー ション機能を駆使し、コストパフォーマンスの高いモノづくりとエンジニアリング(VA/VE)提案を実施している。...


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